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□(中編)
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十四松は、いつもの様に、大きな口を空けて
ニコニコしながら、
「もちろん咲乃ちゃんは、小学校の時の同級生だよ。」
と言い、俺たちは、ホッと息をつく。
おそ松兄さんは続けて
「じゃあ、十四松、咲乃ちゃんってどんな子だった?
覚えてること話してよ」
と十四松に話しかける。
十四松は、珍しく口を閉じて黙った。
しばらく黙ってから、
「僕・・僕。言わない方が良いと思ってたんだけど」
と十四松にしては歯切れが悪い。
「咲乃ちゃんは、(ブチ)って言われてた子だよ」
と十四松は言った。
俺たちは、全員顔を見合わせる。
その顔には、とても信じられないと全員の顔に書いてあった。
もちろん、俺もとても信じられなかった。
その記憶は、俺たちの小学校時代にさかのぼる。