tennis*二次創作*

□素直な君と▼赤幸
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「赤也。」


幸村部長の声が響く。

赤也は、名前を呼ばれたことで嬉しさが増し、笑顔で答える。


「なんスか?」


明らかに甘い声質で返事をする赤也に、何も気にせず笑顔な幸村部長。


その様子を見る限り、普段からこのような空気なのだろうと思わせられる。

イスに座っている幸村部長が、此方へ来いと手招きをした瞬間見えないほどのスピードで赤也は幸村部長の前へと行き、抱きついた。


「ん、いい子だね。」


まるで母と子のようだ、と思ってしまう。

赤也は今がチャンスと言わんばかりに腰に手を回してニヤニヤと頬を緩ませている。


幸村部長はその様子に気付きながらも苦笑いで許している。




















そんなイチャイチャムードに耐えきれるほどテニス部は大人じゃない。


実をいうと、毎日この一連の流れをあの二人は繰り返しているのだ。

あのあとは、確かキスをするはずだ。


真田なんか、キスを見ても動じなくなってしまったという事実でどれだけ長い間二人がイチャイチャしているのかが分かるだろう。



あの二人は、本当に素直な純愛過ぎて困る。


ーー素直な君とーー


(素直な君と素直なあいつが組み合わさったら、)


(本当に、厄介だ。)


後、一時間はイチャイチャしていたい二人と、もう部活をやる方がましな気がしてきた部員達の話。

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