tennis*二次創作*
□俺様と女王様*跡幸
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「お前は女王様みたいだな、アーン?」
(いつもアーンアーン言ってる俺様には言って欲しくないよなぁ。)
俺の腕を掴みながらそう言ってくる跡部の頬は赤く染まっていて、明らかに俺に好意を寄せているのはバレバレだ。
何故俺が跡部に捕まっているかというと、数時間前にさかのぼる。
「跡部が俺を迎えに来ている?それは本当なのかい?」
いつものように休日の部活動を終え、さぁ帰ろうというときに真田からそう言われた。
にわかに信じがたい事だったので、思わず聞き返してしまう。
…仕方がないと思う。
「あぁ。確かにそうあいつは言っていたぞ。」
「…俺、何か仕出かしちゃったんだろうか…。」
何だか、会う前から頭が痛くなりそうだ。
只でさえこのような個性的な部活のメンバーをまとめるのに苦労しているのに、今度はお坊ちゃんのお世話になりそうで非常に頭が痛い。
「幸村に限ってそんな事はないじゃろ。逆にあっちが何か謝りたいことで
もあるんじゃなか?」
「そうだな…俺もその案が一番真実に近いと思うぜ。」
仁王に続き、ジャッカルまでもがそう言う。
…まぁ納得出来る面の方が多いから、今は仁王の案で理解しておこう。