銀魂SS

□たまにはこういうのもアリかもしれない
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今月、万事屋は仕事が少なく、家計もいつも以
上にピンチであった。
神楽はお腹を鳴らしながらふらふらと一人散歩
していた。

(お腹減りすぎて死にそうアル〜)

万事屋で大人しくしていればいいものの、あま
りの空腹に耐えられず飛び出してきてしまった
のだった。
歩くぶんお腹も鳴る。限界、そう思っていると、

「あれ、チャイナじゃないですかィ」

一番会いたくない人物と遭遇してしまった。
よく見ると、いつもの隊服じゃない。

「今日はオフなんでィ」と言いながら近づいて
くる。
正直、喧嘩に付き合う体力もない。

「私、今日は喧嘩する気分じゃないアル」

手をひらひらとさせながら来た道を引き返す。

「どっか調子悪いのかよ」

何故かついてくる沖田。

「お腹減りすぎて死にそうなんだヨ!」

振り返り、大きな声で叫んだ。
沖田はポカンと立ち尽くす。

「だから今日は付き合えないネ。お前もさっさと
帰るヨロシ」

再び歩き出すと、沖田は「待ちなせェ…!」と
言い腕を掴んできた。

「何アルか……」

顔をしかめ、ボソッと呟く。

「飯、飯行こうや」

なんとご飯のお誘いが……

「ほんとに…?」

嘘じゃないかと疑い何度も確認する神楽。

「ほんとだよ…疑いすぎだっつーの」

ため息混じりに言うと、

「ご飯行くアルっ」

一気に機嫌が良くなった神楽が目の前にいた。

「よし、んじゃ行くかー」

「おー!」
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