日進月歩番外編

□会話文シリーズ
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・夢主1年時/海 「きっかけ」






「そう言えばユキって、何でバレーボール始めたんだ?」

『どうしたんだ急に?』

「いや、ユキってスポーツ何でもできるのにどうしてバレーボールを選んだのかなって思ってさ」

『別に何でもできるわけじゃないぞ。……でもバレーボールを始めたきっかけかあ……』

「何かあったりする?」

『きっかけはテレビで観たバレーの試合。コートの中で高く飛ぶ選手がかっこいいと思ったからだよ』

「へえ。意外と普通なんだね」

『普通って……。でも今思えば、多分俺はバレーの"繋ぐ"ってところに惹かれたんだと思うよ』

「?それはまた何で」

『だって球技の中で、ボールを落としちゃいけない競技ってバレーぐらいだろ?つまり"繋ぐ"ことが大切。それって一番"仲間"っていうのが感じられるスポーツなんじゃないかなって』

「……何だかユキらしいね」

『?そうか』

「うん。ユキって感じがする」

『?』







蒼壁もきっかけは俺らと変わらない





















・夢主3年時/犬岡 「可愛い後輩A」







「ユキさん!ユキさん!今日もブロックお願いします!」

『お、走。今日もか。熱心だなあ』

「ハイッ!ユキさんの教え方、凄くわかりやすいです!」

『嬉しいこと言ってくれるなあ』

「本当のことです!灰羽にも負けられないですから、もっと上手くなりたいんです!」

『よしっ!その意気だ!俺もできる限り走の力になりたいからな』

「ありがとうございます!でも俺、もし灰羽がいなくてもこうしてユキさんに練習を頼んでたと思います」

『そうなのか?』

「ハイッ!俺は1年でユキさんは3年生。一緒にコートに立てる時間が短い分、こうして練習でユキさんと一緒にいたいです!」

『……』

わしゃわしゃわしゃ

「わわっ!ユキさん?」

『すまん、つい』





『(優生も走も可愛いすぎるだろ……!何だよ今年の1年生!)』








蒼壁は1年生が可愛くて仕方がない






2016.06.12
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