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□ゆらゆら揺れない
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『五色、ヘタクソ』

「はぁ?」

『白布先輩、ネットに近すぎです』

「………」

『お兄ちゃん、体の調子悪いんじゃない?』

「む、そうか?」


放課後の体育館

容赦のないマネージャーの言葉が響く

あぁ、今日も今日とていつも通りの通常運転

ていうかなんで牛島さんにはそんなに甘いんだ

妹だからか?

妹だからだな?


『なに、五色』

「なんでもねぇよ!」

『なら早く練習に戻って』

「言われなくてもわかってる」

『わかってるなら早く』

「だあぁぁ!わかってるって言ってるだろ!」

『うん、そうだね』

「……、………もうイヤだお前がマネとか」

『なんで』

「なんでって、言ってわかるのかよ!お前は!」

『?』


首かしげんなよ〜!

やだ

本当もうやだ

若葉がマネとか耐えられない


「中学ん時あんなだったのになんで高校生になってまたマネやってんだよ、懲りろよ……」

『なにが』

「ほかにもっと優しくて可愛い子とかいるじゃん……」

『?』

「なんでよりによって若葉なんだよ」

『どうでもいいけど五色、練習』

「わかってるってさっきから言って『鷲匠監督がこっち見てる』

「ゲッ!」


ちらりと向こうを盗み見れば若葉が言った通り鷲匠監督がこっちを見ていて

たらりと背中に冷や汗が流れる

こ、こわい……


「ほらほら工、若葉の言う通り早く動かないと本当に怒られちゃうよん」

「ハ、ハイッ!」


くそ、なんで俺ばっかり………!!


「白布は怒んないの?」

「別に怒る程のことでもないんで」

「白布は大人だな。でも本心は?」

「牛島さんの妹じゃなかったらクビにしてます」

「正直なのはいいことだよ、白布」

「はぁ、そうですかね」



▽▽▽▽▽▽▽

青葉城西に入学せず白鳥沢に進んだ若葉。見たまま思ったままを口にする若葉と自然と衝突する部員達。白布は若利の妹だからと無理して我慢してる。でも五色は我慢できるほどまだ大人じゃないからついついキレる。天童とか大平は小さな子供を見守るような気持ちで見てる。鷲匠監督が若葉をクビにしないのは言っていることに嘘偽りが無く本当のことだけを言っているから。

チャコぺん様、まずはリクエスト有難う御座います!そして大変、大変遅くなり申し訳ありせん!!この度はもしも若葉が白鳥沢の男バレマネをしていたらということで、このようなかたちとなりました。い、いかがでしょうか?気に入っていただけたなら幸いです。そして更新が偏りがちでとても申し訳ないです……。これからも頑張りますのでどうか宜しくお願い致します 。ではでは……。


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