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□出会い
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学校からの帰り道。
学校の近くを流れる川に架かる橋の上で、沈んでいる夕日を眺めてた。
足を止めて、橋の手すりに手をかけて、じっと見てしまうほどに、今日のは綺麗で。
ぼうっとしていた時だった。
誰かに体当たりされたような衝撃に背中から襲われ、昨日の雨のせいで増水し、流れも早い川に落とされたのは。
浮遊感の中で、やけに落ちるのがスローモーションのように思う。
川が目と鼻の先に迫り来る中で感じたのは、小さな恐怖と安堵だった。
これで楽になれるのかな?って…………。