死夢@短編
□車。
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ガタガタ…
オレは暫く車を運転している。
捜査が上手くいって、事件も無事解決できたから帰れることになったからだ。
潜入捜査には、おれとサナエで来ている。
サナエは捜査の時はしっかり自分で起きたりしているから、バカなのかしっかりしてるのか、たまに分からない。
でも…
オレに甘えてきたりすると、可愛いと…思う。多分。
流石に、「チョコください」って言われた時は可愛さなど感じないし、むしろ怒りが沸いたが。
そういえば、やけに静かだ。
サナエは、ほっとけば、ペラペラしゃべる奴だ。それは昔から。
もしかして…
そっとバックミラーで後ろの席を確認する
サナエは、背もたれに、もたれかかり、すやすやと眠っていた。
「幸せそうな顔だな…」
なんの夢見てるんだか、とオレは呟き、車をはしらせた