ひだまりの日々[完結]
□十二刻
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お昼過ぎ。
「今戻ったぞ。」
「土蜘蛛お帰りなさい!」
丁度玄関先に一番近くにいた名無しが出迎えた。
「大ガマは?!」
「?先程まで一緒であったが、提出書物に不備があったので閻魔殿へよびもどされたが……」
(何故あヤツを案ずるのだ?!)
「つっ土蜘蛛って……大ガマが好きなの?」
「なっ何をいきなり!!何でヤツなんだ?!」
「何?!照れ隠し?大ガマが好きな人じゃないなら土蜘蛛の好きな人って誰なの?!」
「そっ!!それは……」
「何赤くなってるの?本当なのー?!!」
「???!」
響く名無しの声に皆が集まり、こんがらギャルが取り憑いていたことがわかるのはこの数分後だった。