ひだまりの日々[完結]
□四刻
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どうどうと静めようとする名無し。
「だってよぉ!名無し!こいつが堅いこというからよ!」
「謹めと言っているだけであろう。」
「さぁさ、大将様達。せっかく名無しが来たのだから宴にでもいたしましょ〜。お座敷の用意ができましたよ〜。」
まだまだ続きそうな二人をいつの間にか席を外していたえんらえんらが終止符を打った。
「おぉ!それはいいな!邪魔するぜ!」
草履も揃えずドタバタと上がり込む大ガマ。
「名無しも楽しんでゆくと良い。」
「うん、それじゃあお呼ばれしちゃおうかな。」
こんな事なら饅頭の手土産の一つも持ってくれば良かったと話す名無し。
「おーい!名無し!キュウビ!早く来いよー!」
「まったく、あやつの屋敷ではなかろうに……しかたのない奴め。」
「本当に2人は仲がいいんだね。」
「どうだかな。」
ふふと笑う名無しは土蜘蛛と共にお邪魔しますと言って座敷へ向かうキュウビに続いた。