ひだまりの日々[完結]

□十一刻
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閻魔殿までは慣れた道のりだったが、今回は大ガマが道中早く早くと急かすのと、屋敷に名無しを置いてきた事も相まって尚更に時間の流れが遅く感じられた。

「やっと着いたぜー!」

意気揚々と中へ入っていく大ガマに続く。

閻魔殿は八百万の妖怪が集まる。
毎回集まりがあると挨拶がてらに情報交換をし、大王の謁見の順番を待つ。

「毎度毎度、時間かかんなぁ。」

「仕方がなかろう。大王は全ての者と謁見があるのだ。」

「早く帰りてぇなぁ〜。」

「大王の前でそんな口をきくでない。お主の軽い口には肝を冷やすわ。」

謁見までの待ち時間、集まった妖怪達と話をしていた。
もう1日も終わるというその時、

「土蜘蛛様〜!大ガマ様〜!エンマ大王様がお呼びですニャ〜!」

「お越し下さいませー!」

犬まる、猫きよに呼ばれ謁見の間へ通された。
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