らしくっ！
□第一話
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あぁ……とても、眠い。
まどろみに身を委ねて、どこまでも沈んでいく。
ふわふわと、気持ちいい。
『いててててて！！いてえ！ギブ！』
薄れゆく意識の中で、声が聞こえた。
男の子の、声。
『おい、夢子！！ギブっつってんだろ！？いてえって！女が卍固めなんかしてんじゃねえよ！』
『うっさいなぁ、その女にやられてんじゃないわよ！悔しかったらやり返してみな！』
『っ、この暴力女！！』
遠い、昔の記憶。
懐かしいあの頃。
忘れもしない、“あいつ”。
いや、“あいつら”……か。
ヘンテコな名前だったな。
はっきりと覚えてる。
おそ松。
そして、ヤツを含む六人の悪魔たち。
いつからだったんだろう。
“大好き”
から、
“大嫌い”
へと変わってしまったのは。
私の人生にもう二度と、関わって欲しくなかった。
それなのに――。