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□僕たちの宝物(oさん編)
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翌日、仕事も終わって
自宅に帰りついた俺。
玄関をあけると
既に和の靴があった。
O:和?
リビングに入ると
和がソファの上で
ゲームを握りしめたまま
眠っていた。
O:和・・・。
呼びかけるけど
聞こえてくるのは
規則正しい寝息だけで
起きない。
俺はテーブルに座って
膝に腕をのせ、頬づえをつき
目線を和の寝顔に
合わせた。
可愛いな・・・。
いつ見ても和の寝顔は
可愛い。
目の下のクマが
真っ白な肌に
少し浮きだっていて
寝不足を感じさせる。
多分、昨日
眠れなかったんだろ?
今日、皆に
打ち明けるのが
恐くて、心配で
眠れなかったんだろ?
そっと目元に触れる。
N:・・・ん?
眉間に皺を寄せて
ぐずるように
頭を動かす和。
O:かあわいい・・・。
その様子にデレっと
なっちゃって
俺はのしっと
和の上に強引に
覆いかぶさった。