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□愛すべき嘘つき(Oさん編)
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Said:O
誰にも 渡さない
誰にも 見せたくない
お前を 1人占め出来るなら
苦手な「嘘」だって
きっと ついてみせるよ
玄関のカギをかけて。
マネージャーが待ってる地下の駐車場へ急ぐ。
さっきまで、布団の中で和とゴロゴロして。
すっげー幸せだったのに。
少しヒンヤリした空気に目が覚めて。
これから仕事って事に、ガッカリする。
本当だったらずっと布団の中で。
可愛い和をもっともっと。
堪能したかった。
N:・・いってらっしゃい・・・。
良いって言ったのに、腰痛いのに。
無理して玄関まで送り出してくれた和が。
少し寂しそうに顔を傾けて。
見送ってくれた。
思いっきり後ろ髪をひかれる。
O:・・・行きたくねぇ・・・。
ボソッと言うと。
笑って優しく、背中を押された。
N:・・あなた嵐のリーダーでしょ。頑張んなさいよ。
振り返ると目を細めて。
優しく微笑む和に。
キュンとする。
・・・うん。
頑張んなきゃな。
クイって和の手を引っ張って。
その薄くて可愛い唇に。
軽いキスを落とす。
O:ん・・
N:ん//・・ふふ・・。ほら、早く行かないと・・。
和が、優しく背中をポンポンと叩いてくれて。
仕事、行きたくないけど。
マジで、行きたくないけど。
観念して出来てきた。