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□愛すべき嘘つき(Oさん編)
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ああ、そうか・・。



和は俺を傷つけたと思ったのな?




俺を見て、ときめいて。




どうしたかったんだろ?




本当は。




カッコいいって、ほめてくれたかな?



いきなり抱きついてくれたり。



キスしてくれたり。



したのかな?




なんて!



可愛いんだ!この子は!!




後半は俺の願望にすぎないけど。




O:かずぅ〜!


俺は思わずデレッとして。

抱きついた。


カッコ良いスーツ着てるのに

カッコつけれなくて。

ギュウギュウと和を抱きしめる。



N:っこら!誰かに見つかっちゃうでしょ!離れなさいよ!おじさん!


もう泣いて無いけど。

真っ赤になった和が。

俺から一生懸命、離れようとしてる。


だけど。

その力は本気ではなくて。

まだ抱きしめていて欲しいような。

離れたくないような感じで。

やんわり押される。




俺のせいで。




こんなに素直で可愛くなっちゃう。



こんな和はちょっと。



うん・・・。



誰にも見せたくない・・・・。



なんて、顔がニヤけてしまう。




O:んふふ。俺、カッコ良い?


N:もう!孫にも衣装ですね!




思った通りのリアクションだけど。



可愛くて、可愛くて。



本当、どうにかなっちゃいそうだから。




俺・・和の為だったら



苦手な嘘もついてみせるよ。




こんな君を、誰にも見せたくない。



渡したくないから。



甘くて、誰もが騙されちゃう。




そんな「嘘」を




ついてみせるよ。
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