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□扉を開けるまで(Oさん編)
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N:あははは!


O:笑い事じゃねぇから・・・。


N:だってっ!あは!はははっ!


今、自分の家のソファで

和に電話してる。


あれから、楽屋で和の家の鍵を

探し始めると

まだ残っていた相葉ちゃんが

「リーダー、何探してるの?」って

声をかけてくれて

一緒に鍵を探してくれたんだけど

全然見つかんなくて。


次の仕事の時間が差し迫っているのに

気が気じゃなくて

どうしようか困り果てていた。

ついにマネージャーが

楽屋まで迎えに来たから

諦めて出ようとした時

ふとズボンのポケットに

手を突っ込んだら・・・。




O:まじか・・・・。




俺の、その時の脱力感




半端なかったと思う。




なので、こうして

夜遅いのにのかかわらず

何か言わないと気が済まなくて

和に電話したのであった。


O:お前な、普通に渡せよ・・・。


N:んふふ、楽しかったでしょ。宝探しみたいで。


O:俺、マジで焦ったから。


昔からイタズラが好きな和

番組でもいろんなイタズラを

仕掛けては面白がってた。


N:見つけてくれて良かったよ。


急に優しい声に変わる。


N:その鍵、あげるから。いつでも来てね。



変わらない。


今も昔も


和はずっと変わらない。


歳をとって、少しは大人に


なったと思うけど。


でも、きっと心は


変わらない筈。


O:おう。明日行くから。


N:うん。


合鍵くれたって事は




俺、特別なんだろ?




きっと、ずっと




昔から特別な筈だけど。




お前にもっと




近付いても良いって事だろ?




俺、嬉しい。




明日、必ず




お前の家に行くから。




貰った鍵使うから。




楽しみにしとけよ。
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