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□抱きしめる(Oさん編
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Side:O


優しく笑うから


強く抱きしめてくれるから


お前の優しさに


お前の温かさに


俺の全てを委ねたくなる






O:ちょっとさ、集まってくれる?


事務所のレッスン室で

Jr達を俺の方へ呼んで

集めさせた。


今、ライブ前の準備中で

打ち合せだったり

ダンスレッスンだったりで

大忙しだ。


今日は俺のソロ曲の

バックで踊ってくれる子達に

振り入れをしていた。


O:え・・・っと、嵐のライブの為に集まってくれてありがとう。



これまで何回もライブしてるけど

改めて、こんな事をJr達に言うなんて

今まであっただろうか。



O:これから、よろしくお願いします。


俺は深々とJr達に頭を下げた。



いつもは挨拶程度しかしない俺。


始めての子もいるけど

いつも手伝ってくれる子達には

もちろん感謝の気持ちはあったけど

照れくさいとか恥ずかしいとかで

軽く「よろしく」位しか言わず

ライブの準備をしていたと思う。


頭を上げて

ザワつくJrの子達を

ジッと見つめた。
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