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□怖がりな僕たち(Oさん編)
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俺があまりにも考えなしなのか?



好きってだけで舞い上がって、もう当たり前みたいに、お前は俺のもんって決めつけたけど。



お前は簡単には答えが出せないんだな。



思えばニノから動いてくれるのを待ってた俺。



だから2人の気持ちが重なるまで、こんなに時間が掛ったのかな?




そんなニノの心の内側がなんとなく分かって、ちょっと申し訳なく思った。




甘えてばっかじゃ駄目だな、俺がちゃんとしなきゃな。




抱きしめる腕にもう一度気持ちを込めて、出来るだけ優しい声で言う。




O:ニノ・・・、好きになってくれてありがと。



O:ねぇ、・・・俺のものになってくれる?




一瞬、ニノはもう泣くんじゃないかって位の顔をして息を飲んだ。



少し考えて俯きがちに、本当に小さな声で、つぶやく。



N:・・・うん。あなたのものに ・・なりたい・・・。




泣いてる?震えてる?




そんな様子のニノに、なんだか胸がはちきれそうになる。



どんだけ長く不安と期待を抱えて葛藤してたんだろうって。




俺が呑気に待ってたからだろ?




ほんと情けないな・・・。




ニノをどうにか安心させたくて、落ち着かせたくて窮屈そうな身体を一度離し、ソファへ凭れかけさせた。


そしてゆっくりとそのすべすべな頬を撫でる。



子供をあやす時みたいに、頭を何回も優しくなでて額にキスした。
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