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□愛すべき嘘つき(Nさん編)
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そお〜っと、上を見上げて見ると。
いつもの、あどけない寝顔の大野さんがいた。
ほんと、この人の寝顔って可愛いな〜なんて。
思って見ていると、大野さんの目がピクッて動く。
O:・・う・・、和?
N:あ・・・起きた?
すっげー眠たそうなその顔を、覗き見ていると。
細く目を開けて俺を見る。
O:・・うん・・おあよ。
N:ふふ、言えてないですよ。おはようございます。
目を細めたままのカッコイイ顔とは。
全然比例してない、舌ったらずな声に。
ノックアウトされそうだ。
大野さんは、自分が俺を抱いているのを確認して。
またギューって力を入れて抱きしめてきた。
N:ちょっ・・苦しいでしょ。そろそろ離してください。
O:・・やだ。幸せが逃げちゃう・・。
変な事を言って離してくれない(汗)
いや。
うん。
それは分からないでもない・・・。
俺もちょっと、幸せだしな。
でも、俺、逃げなからさ。
N:ちょっと力緩めてよ。痛いから。
大野さんがハっとしたように力を抜いて、俺を見る。
O:ごめん!そうだった。和、身体辛くない?
N:へ?
O:昨日、無理させたから・・・。
大野さんの言ってる事が。
一瞬、理解出来なかったけど。
要はエッチして、俺に負担かけたって。
思ってるみたいで。
N:・・・う〜ん、多分ね、立てない。腰がめっちゃ痛いから。
O:やっぱ?ごめんな・・・。今日、仕事大丈夫かな・・?
N:大丈夫、まだ時間あるでしょ?それまでには回復するよ・・。
確かに腰に鈍い痛みがあって。
大野さんが、心配そうにさすってくれる。
そして、チュッて俺の瞼に、唇を落とす。