Main

□心を裸に(Nさん編)
2ページ/6ページ


お互いにそこそこ

緊張していたと思うけど

どうにか無事に、事なきを得た。


あれから少し日は経ったけど

一時として、その時の

2人の模様が

頭から離れないでいた。




大野さんの

引き締まった褐色の肌

適度についた綺麗な筋肉の線

節張った綺麗な手指

俺を見る強くて冷ややかな瞳

ポテっとした色っぽい唇



もう考えだしたらキリがない



あの唇で



たくさんキスされた。



顔中、全部


身体中、全部



優しくキスされた。




キス。



したいな・・・。



気付けば、尖らせた


自分の唇を


手の甲に


くっつけていた。



こっちを向いた、大野さんが

ふいに、側にやってきたので

俺は慌てて目をそらした。


俺の近くまで来ると

俺の口元の手を

クイって引っ張って

ちゅッと


俺の唇を奪った。



N:え!


俺は一瞬、ビックリして

目を丸くした。


O:・・・して欲しそうだったから・・・。


大野さんはボソッと

小さな声でささやいて

ふにゃっと笑った。



多分、今。


顔、真っ赤。



そんなに?



分かりやすいの、俺?



恥ずかしすぎる・・・。



他のメンバーは

俺達の事なんて、見て無くて

ホッとしたけど



自分の分かりやすさに



ちょっと困ってしまった。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ