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□今夜は素直に(Nさん編)
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A:お〜い!ニノっ!
ふと、後ろから相葉さんの声が聞こえた。
A:ニノ、お疲れ〜!
N:あれ?相葉さん、ここで仕事?
ここはドラマを撮影しているスタジオの廊下。
A:うん、ちょっとね。忙しそうだね〜、元気?大丈夫?
いつもはおちゃらけキャラだけど
本当は優しくて心配性な人。
N:ふふ、大丈夫ですよ。慣れてますから。
不思議と相葉さんの笑顔に
つられて笑ってしまう。
A:う〜ん、ちょっとお肌が荒れてるなー。
私の顔をまじまじと覗きこんで
ちょっと考え込んでる。
そんな心配がちょっと
こそばゆかったりする。
N:大丈夫ですって、なんたってアイドルですから、私。
相葉さんが少しうーんて唸って
言った一言に耳を疑った。
A:ん〜、リーダーがいるから大丈夫かな?ね!
ニコニコしながらバシバシと
俺の背中を馬鹿力で叩く相葉さん。
えっ?
・・・・・え?
何でそこでリーダーがでてくるの?
思わず固まってしまった俺なんか
お構いなしに、じゃーまたね〜って
相葉さんは颯爽と走って行ってしまった。
相葉さん?
もしかして付き合ってる事バレてます?
そんなあからさまな態度は
もちろんとってなかったし
今だって、ずっと会えてないわけで
普段とあまり変わらなかったはず。
あの人が俺に何の相談もしないで
言うはずなんて無いし。
どうゆう事?
俺は相葉さんの一言に
少しひっかかってはいたけど
忙しさの中にそれはいつの間にか
忘れさられてしまっていた。