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□扉を開けるまで(Nさん編)
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現場に到着すると

早々に衣装とかメイクとか

準備してもらって

皆に挨拶をした。


ドラマの撮影は結構待ち時間も

多かったりするから

俺はもっぱらゲームしたり

共演者の人とお話したりする。


演出をしてみたいと思っていたから

監督さんとか裏方さんとの話も

結構楽しくて

毎回勉強になることばかりだ。


共演者の方で以前ご一緒させていただいた方がいて

もっぱら俺の話題になった。


共演者:二宮君さぁ、まだアレやってんの?


N:へ?アレってなんすか?


共演者:あの、家で飲んでる時に鍵隠すって。


N:あ〜、はは、よく覚えてますね!


共演者:いや、面白いなーって思ってたから。


N:まだ、たまにやりますよ。思いついた時とか。


共演者の方が言ってるのは、

俺が酔っ払って、家の鍵を

部屋の何処かに隠して

次の日、探す遊びの事だ。

そう、あれ、隠した場所が分からないと


めっちゃ、焦んだよ!


楽しいの!


ちゃんと隠し場所は

写メで撮ってあるんだけど

マネージャーが迎えに来る

時間ギリギリまで探すのが

楽しいんだ。




鍵か。




あの人に相カギ渡さないとな・・・。




昨日、初めて俺のマンションに

いや、マンション前までは

今まで来た事あるけど

大野さんを部屋に入れたのは

初めてだった。

あの人にまだ鍵渡してないから

マンション入り口の植え込みに

隠れるように待ってた。

これから先

俺のマンションにも

来る事を考えると

合鍵は渡しとかないと

危険だしな・・・。



俺はちょっと


面白い事を思いついた。
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