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□扉を開けるまで(Oさん編)
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ふわ
?
なんか暖かいものが頭にあたる。
いい匂いがする。
あ。
これ、和だ。
O:・・・ん?か・・ず?
N:・・・ごめん、起こしたね・・。
和が俺の頭を撫でていた。
N:みんなは?
O:ん?あ・・・なんか、セットの準備に時間が掛るって・・・。
俺は和の手首を捕まえて起き上がった。
O:多分・・・、飯食いに行ってる。
今朝まで一緒にいたはずなのに
久々に会えたように
嬉しくなる。
俺はグイッと和を引っ張って
抱き寄せた。
N:ちょっと・・・危ないでしょ・・・。
O:んふふ・・・、いいじゃん。
倒れこむように
俺に身体を預ける
柔らかい和の身体
抱き心地が最高に良い。
誰もいないのを良い事に
ギュウギュウと抱きしめて
顔中にキスする。
時々、くすぐったそうに
身体を捩る和が可愛くて
どうしても離せない。
しばらく2人で甘ったるい時間を
過ごしていたら、ドアの外から
声が聞こえてきた。
O:?みんな、帰ってきたのかな?
和が俺の腕からスルッと抜けて
ドアに向かう。
ドアの前で立ち止まると
ジッとしてる。
?
不思議に思っていると
和は溜息をついて
ドアを開けた。
3人がちょっと倒れ込むように
入ってきて
最後、翔君となんか話してるみたいだ。
その様子を見ていたら
和がすごく優しい顔でこっちを見た。
なんだろ?
なんか良い事でもあったの?
とりあえず良い笑顔だったから
親指を立ててサインを送った。