Main

□扉を開けるまで(Oさん編)
2ページ/4ページ


ふわ








なんか暖かいものが頭にあたる。



いい匂いがする。



あ。




これ、和だ。



O:・・・ん?か・・ず?


N:・・・ごめん、起こしたね・・。


和が俺の頭を撫でていた。


N:みんなは?


O:ん?あ・・・なんか、セットの準備に時間が掛るって・・・。


俺は和の手首を捕まえて起き上がった。


O:多分・・・、飯食いに行ってる。


今朝まで一緒にいたはずなのに


久々に会えたように

嬉しくなる。


俺はグイッと和を引っ張って

抱き寄せた。


N:ちょっと・・・危ないでしょ・・・。


O:んふふ・・・、いいじゃん。


倒れこむように

俺に身体を預ける

柔らかい和の身体


抱き心地が最高に良い。


誰もいないのを良い事に

ギュウギュウと抱きしめて

顔中にキスする。


時々、くすぐったそうに

身体を捩る和が可愛くて

どうしても離せない。


しばらく2人で甘ったるい時間を

過ごしていたら、ドアの外から

声が聞こえてきた。


O:?みんな、帰ってきたのかな?


和が俺の腕からスルッと抜けて

ドアに向かう。

ドアの前で立ち止まると

ジッとしてる。







不思議に思っていると

和は溜息をついて

ドアを開けた。


3人がちょっと倒れ込むように

入ってきて

最後、翔君となんか話してるみたいだ。


その様子を見ていたら

和がすごく優しい顔でこっちを見た。



なんだろ?



なんか良い事でもあったの?



とりあえず良い笑顔だったから

親指を立ててサインを送った。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ