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□あの子が教えてくれた事(Nさん編)
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ゴソッ
ゴソッ
O:ふふ・・・・。
隣の方から変な音と大野さんが
静かに笑ってるのが聞こえる。
何?
何やってんの?
無視を決め込んでいた俺だったが
ちょっと気になった。
ゴソッ
ゴソゴソッ
O:あ、・・・はは・・。
俺はもう、すごく気になってしまって
ゲームを中断して振り向いた。
N:何、やって・・・。
ん?
え?
O:ふふ、見る?
目に飛び込んできたのは
胡坐をかいた大野さんの動くお腹のふくらみ。
厳密に言うと、大野さんが着てる
黒いパーカーの中に
何か入ってるみたいだ・・・・。
俺は大野さんに近付いて
パーカーのジッパーに指をかけた。
ちゅッ。
N:!!ちょっ!
あまりに俺が無防備に近付き過ぎたのか
大野さんが俺の目じりにキスした。
O:んふふ。
N:もう!見せなさいよ!
焦れた俺はグイっと
また大野さんのパーカーを引っ張った。
そこにいたのは・・・。
にゃっ!!
真っ白な猫だった。