小説

□薮医者ワールド
1ページ/2ページ


「だ〜いちゃ〜ん!」


陽気に声を掛けて来たのは同じメンバーの薮宏太だ。



「何だよ?てか、結構酔ってんな!」


今日は薮の家で二人だけの飲み会。


最初からガンガンペースを上げていた薮は誰から見ても酔っていた。

こうなると手がつけられない、、、。


怒り上戸、泣き上戸、笑い上戸、、等酔うと普段見せない顔が出てくる。


だが、薮の場合は、、、、。




「コレな〜んだ?」



にやけ顔で在るものを翳す。




「?」


銀色に光る丸い部位とそこに繋がる長いゴムのチューブ。



「……聴診器?」



そう、、医者なら必ず必要な医療器具。


目の前には銀縁眼鏡を掛け、白衣姿の薮の姿が目に移る。




「薮ちゃんさ〜ふざけてんの?何なの……その格好」


軽くため息を吐き出すと飲みかけのウーロンハイに口を付けた。



「ねぇ、大ちゃん」


薮が俺の頬を軽く撫でると唇を重ねて来た。


「なっ……にすんだよ」


薮は酔うとエロ脳が働いて色気が増す。


そして、必ず俺を抱く。



まぁ、BASTが結成した時から身体の関係は続いているが、薮からは何も言って来ないし、正直不安で押し潰されそうな感覚だ。



好きって一言口にするだけで楽になれるのに……。




そんな事を考えていると薮から唇を開いた。





「お医者さんごっこしない?」




「はぁ!?」



思いもよらない言葉にかなり引き気味に身体を離す。



「バッカじゃねーの!」



俺の言葉に一切聞く耳を持たずに薮がニヤニヤしながら言葉を放つ。



「子供の頃とか憧れなかった?一度だけで良いからさ、、お願い!」



両手を頭の上で合わせて深々と頭を下げる。



その必死さに根負けした。



「分かったよ!」



「本当?良いの?」


パアッと満面の笑みで顔を上げる。


少しだけたじろいだが、言ってしまったモノは仕方がない、、、、。



「男に二言はないからな!」

腕を組み、少しふんぞり返る。



だが、薮はしつこく聞いてきた。


「本当に良いんだね?」



「だから、男が一度言ったことは曲げないって、、」




自分でも古風だと思う。

いや、頭が固いのか、、、



薮はにやけ顔から急に黒い笑みで口の端を持ち上げた。



俺はあの時軽々しく発言をした事を後悔する事になるなんて更々思ってもいなかった。












大ちゃんがチョロくて心配になる。




「男に二言はない!」


って腕を組みながらどや顔をしている。



これからやることなんて何も分かっていないと思う。

今日は有岡を泣かしたいと思い、家に招いた。



家に来て直ぐに酒を勧め、大分酔ってきた所で仕掛ける。



俺は首に掛けていた聴診器を取り出すと、有岡のシャツを持ち上げた。



「なっ」


有岡が驚き身体を飛び上がらせる。



「……動くと、心臓の音が聞こえませんよ?」



怯えた表情の有岡を尻目に聴診器を胸に当てた。



「ぅ……冷たッ……」



ビクッと有岡が肩を震わせる。


その反応を楽しむように、乳輪の周りをゆっくりと撫でた。


聴診器の振動番板でその突起物を刺激する。

グリグリと押し込んだり、焦らすように先っぽの方だけ弾く。



「んぁ、」


微かだが有岡から甘い吐息が漏れ初めた。



「ねぇ、気持ち良いの?」


耳元で低く囁き、息を吹き掛ける。



「うぉっ」

有岡から低い声が漏れ、その小柄な肩をビクッと揺れさせた。



「っ…耳は止めろ!」


右耳を手で押さえながら、でかい声で叫んだ。


その顔は耳まで真っ赤に染まっている。



「…耳弱いの?」



少し悪戯っぽく言葉を掛け、嫌がる有岡の髪を耳に掛ける。



「だからッ……気持ちわりーんだよ!!マジで止めろ」



気だるそうに俺の手を振り払い、乱れた衣服を直そうとする有岡。



それを許す筈がない。




俺は有岡の腕を掴むと自分の方に引き寄せた。


「うわッ……!」


有岡の身体が半回転し俺の膝の中にすっぽりと入るような形で後ろから凭れかかった。


「ッ……あぶねーだろ!」


有岡が勢い良く振り返り睨み付けてきた。



それを無視し、有岡の服の中に手を滑り込ませ、その薄い腹筋を指でなぞった。



「くっ」

ぴくりと小さく身体が弾く。


そのまま臍に指を這わせる。


「ちょっ……へそは嫌だって!!やめ……」






先ほどより大きめに体を揺らしながら抵抗する。


俺は構わず、臍の周りをゆっくりと撫で、その小さな穴に指を差し込んだ。



「ッ……」



有岡が小刻みに震え、更に強く抵抗を始めた。



「大ちゃんさ、おへそ触ると怒るの本当だったんだね。そんなに嫌?」


強く掴まれた手を引き離すと自分の口元に持って行き、軽く唇を落とした。



「だからッ……そう言って……、、、」



有岡が言い終わらない内にその布越しから自重しているモノに触れた。



「ふ〜ん、、、でもさココはしっかり反応してるよね」



有岡の顔が益々赤く色付く。


「臍を触られると感じちゃうから、触られたくないんでしょ?」


その言葉に涙を浮かべ有岡が睨み、唇を開いた。



「ッ……そうだよ!てか、もう離せよッ……」



仔犬みたくキャンキャン吠える相手を尻目に更に手の動きを変え、彼を刺激する。



前に屈み、舌先を有岡の臍に這わせる。


「うぁッ……」


有岡の眉がぴくりと上に持ち上がる。



「や、薮……やだッ……」



急に頭部に強い圧力が加わる。


必死で快楽に耐える有岡の手が俺の頭部を押さえ付けていた。



「や、嫌だッ……もう、、離せよ!……頼むから……」


嫌々しながらもしっかりと反応している下半身。


ベルトに手を掛けると素早く引き剥がし、ズボンをずらす。



「なっ」



下着姿になった彼の細い脚は小刻みに震えていた。

トレーナーの裾を引っ張り、必死に反応しているモノを隠す有岡。


因みに、有岡が身に付けているトレーナーは俺が貸したものだ。


身体に合わず、少し弛んだ服。

丈が長く、女の子がミニのワンピースを着ている様だ。


俺はそのダボダボの裾から覗く太股を撫で上げ、下着に手を掛けた。



「ちょっ……」


有岡がぎょっと眼を見開く。



今までも散々身体を重ねているが、いつまで経ってもその行為には慣れないらしい。




「……凄いよ。前触って無いのにパンパンだね」



クスリと小さく笑い、下着の中で苦しそうにしている部位に指先を伸ばす。



「うっ」


有岡が小さく呻く。



手の中に包み込むとドクドクと脈打つのが伝わった。



人差し指でくるくると円を描くように愛撫する。


「……っ」


ぎゅっと眼をきつく閉じ、声を殺し快感に耐えている姿は更に俺を興奮させる。



「……可愛いね……恥ずかしいの?」


有岡の前髪をかきあげ、その汗ばんだ額に軽く唇を落とし、ぎゅうっと包み込む。



きつく抱き締めると耳元で囁く。



「……もうちょっと頑張ろうね?」



「へ?」


その言葉の意味が理解出来ないのか、きょとんと眼を丸くしてじっと俺の顔を見つめている。



小さく広角を上げると、有岡の首筋に舌をねっとりと這わせ、軽く吸い上げた。



「うぅ、、」


一度有岡から離れ、引き出しから細長いボトルを取り出し、キャップを開けると手のひらに透明な液体を垂らした。



「何……すんの?」


小さく問いかけると、これから行われる行為に不安な表情を浮かべ、手のひらで弄ばれているローションに目線を移した。




「今はさ、大ちゃんは患者さんなんだよ?俺に任せて……」



そう告げると、有岡の肩を掴み左に押し下げ床に寝かせた。




「や、薮……」



「大丈夫だよ。こっちにお尻向けて?」

有岡は暫く黙って下を向いていたが言われるがままに体勢を直し、その小さな尻を此方に向けた。





先ほど手のひらで伸ばしたローションを有岡の小さな蕾に十分に塗り込んだ。




「ちょっ……さっきから何してんだよ!?」



突然高い声で叫び怯えた顔を此方に向けた。


その瞬間有岡の大きな瞳が更に大きく開かれた。



その視線の先は俺の手の中に納まっているあるモノ。





「何だよ!それッ……」



それは金属製の医療器具だ。




「……ん〜?クスコ?」



正しくは、膣鏡という物だ。産科学で、女性の膣腔内に挿入し開大して膣腔を検診するため、また、膣、子宮内の医療措置、膣式手術に使われる医療用具である。


最近はアダルトグッズとしても人気が高く、簡単に手に入るものだ。


ライトの光に反射し、光る物体をひきつった表情でじっと見つめている。



「女のマン○を拡げる道具だよ、、、ほら、AVなんかに良く出てくるでしょ?」



ぺらぺらと早口で話すと再び有岡のアナルへと指を挿入し、その小さな入り口を拡げた。



ローションを入り口に垂らし、膣鏡の先端を当てた。



「ちょっ……嫌だ嫌だ嫌だッ……止めろって!!」



顔面蒼白にしながら必死に身を捩らせ抵抗を始める。


余りの往生際の悪さに苛立ち言葉を放つ。



「……あんまり動くとお尻の穴切れちゃうよ?」



「ッ……」


その言葉に怖じけ着いたのか、ピタリと有岡が抵抗を止めた。



「いい子だね……」




そう、低く囁くきながらそれを握り直すと、先端を閉じた状態で、やや斜めに入口に押し当て、ゆっくり正中に戻しつつ挿入した。


奥まで挿入したのを確認すると、先端をロックする。そして、全体を手前に引き正面に見える位置で膣鏡を奥に進めた。


ローションの滑りでそれはすんなりと有岡の胎内に納まった。



「うおぉッ……痛ってぇぇ」



流石に痛むのか有岡から低い呻き声が響く。



「……少しは色気のある声出せないの?」



痛みに涙ながらに耐えて、首を激しく左右に振っている相手に向けた。



「むッ……無理だろ!馬鹿がッ……!」



悪態がつける余裕はあるのか、涙でぐしゃぐしゃの顔で睨んでいる。



「ふふ、、大ちゃんの中丸見えだよ」



膣鏡の中から覗くのはピンク色の腸内。

奥は赤黒く、とても良い眺めではない。


ローションが泡立ちその肉壁から入り口に伝い流れている。



「……や、薮ちゃ……」



夢中で有岡のアナルを観察していると不意に有岡の甘い声が聞こえてきた。


「何?」


目と目が合い、有岡が決まりが悪そうにうつむき唇を動かした。


「ッ……良いから、早くッ……これ抜いて挿れろ!」



その言葉に口の端を軽く上げ、しっかりと加え込んでいる膣鏡に手を掛けると、左右にグリグリと回しながら引き抜いた。


膣鏡の先端から透明な糸が引き、キラキラと光を放った。




「ひぃッ……」


その刺激に、びくりと肩を跳ねさせる。



「うわっ……凄いぱっくり穴開いてるよ。」


有岡のアナルは先ほど膣鏡を加え込んでいた為か、ぱっくりと口を開き、ひくひくと物欲しそうに訴えている。



そのひくつく穴に己の昂る熱い欲を擦り付けると、ゆっくりと入り口に挿入した。



「ぐうぅぅ……」


まるで動物の様な声で有岡が唸り声を上げた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ