小説
□覚醒ソーダ
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甘い。
胸焼けが起こりそうな程甘い匂いが鼻栓を突き抜ける。
炭酸飲料とチューイングキャンディの香り。
目の前で怪しく微笑む小柄な男…知念侑李がゆっくりと唇を開いた。
「涼介…そろそろ良い?」
額に軽く唇を押し当て、ゆっくりと頬を撫で上げる。
「ん…」
それは始まりの合図。
知念と身体を重ねる度に自分でも驚くほどに感度がひどくなったと思う。
媚薬を飲んだかの様に身体中が熱くなり性欲のセーブが効かなくなる。
いつからだろう。
気がついたら完全に知念に溺れてしまっていた。
先日のバラエティー番組の収録でマユツバ検証という企画をやっていた。
俺はまだやった事がなかったが、ロケに行った大ちゃんが「マジで本当だった!」とか騒いでいた。
その夜、知念の家でくつろいでいるとさっきまで俺が作ったパスタを口に運んでいた知念の手が止まり、此方に目線を移し唇を開いた。
「…マユツバって本当かな?」
眉間にシワを寄せ何やら考え込んでいる。
これはまた、変な事でも考えているのか?
不安を抱きながら次の言葉を待った。
「…メントスってさ、」
「は?」
思いもよらない言葉にキョドりながらじっと知念の顔を見つめた。
その反応にはにかみながら知念が続ける。
「いや、メントスって炭酸に入れると爆発するって聞いたことある?」
「は?…あぁ…良く動画で見るけど…それが何?」
適当に受け答えをしてるとおもむろに知念の唇が重なった。
「んぅ!?」
やわやわと唇の感触を確かめるように甘噛みをしたり、軽く吸い上げた。
突然のキス等いつもの事だから余り気にしなかったが、段々と知念の手が服の中に滑り込み胸元を刺激する。
「っ…ちょッ」
ぐりぐりと指先で2つの先端を転がすように弄ぶ。
その手は下腹に伸び、左右に撫で上げた。
「…人間の体の中にさ、コレ入れたらどうなるかな?」
「ッ…な、に…言って…ッ」
知念の言ってる意味が分からなかった。
目の前で、メントスと炭酸飲料の入ったペットボトルを手にする知念が妖しく微笑んだ。
「きっと……涼介壊れちゃうね」
そう、小さく呟くと手にしたペットボトルに軽く唇を当て口角を上げた。
自分でも驚いたが、その姿に淡い期待を持ってしまった。
そして、現在に至る。
唇同士がくっついたり、離れたりと子供がするようなキスを繰り返す知念にもどかしくて、両腕を知念の首の後ろに回し思い切り自分の方へと引き寄せた。
「りょ……ん、、」
噛みつく様に相手の唇を抉じ開け、その熱い中に舌先を滑り込ませ舐め上げた。
「んん…うッぅん…」
お互いの唾液が口一杯に拡がり口の端から零れ落ちたが、そんな事気にする暇もなくただ、快楽に溺れていたかった。
脳の奥までいやらしい音が響く。
「ッ…ちね、、もう…欲し、、い…ッ」
とうとう理性が抑えきれなくなり、知念から唇を離すと、下半身の膨らみに手を伸ばし上目遣いで知念を見上げた。
「ッ……涼介……何処でそんな事覚えて来たの?」
知念の顔が真っ赤に染まり、俺の髪を掻き上げる。
「……早く…ちね…」
後ろが切なくて、早く埋めて欲しくて身体をくねらせながらズボンのチャックを下ろすとはち切れんばかりに下着の下から自重している知念を下着ごと口一杯に加え混み愛撫した。
口の中に包み込んだ瞬間に口内に拡がる熱とむせかえる様な独特の臭いが鼻をついた。
唾液で湿らせた口腔内でどんどん知念自身が硬く形が変化して行くのが分かる。
「……涼介」
平然を装っている知念の表情が歪み、荒く呼吸をしている。
知念の余裕の無い表情何て、余り見ないので物珍しく見上げていると、突然後頭部に強い力が襲って来た。
「んむッ…ぐぅ……」
知念のガチガチに硬くなったモノが喉の奥へと誘われる。
「…ん、涼介の口の中暖かかい………喉、、締めて?」
更に頭を手前に引かれ、口内の奥に知念が届く。
俺は言われるがままに喉の筋肉を締めた。
舌の上で熱を増す知念。
ドクドクと脈打つのが伝わり更に性的興奮が全身を襲う。
喉頭筋を絞めたり、緩めたりすると知念の薄い唇から微かな吐息が漏れる。
俺で気持ち良くなってくれていると思うと嬉しくて胸の奥がきゅうっと締め付けられる感じがした。
次第に激しく頭を前後に動かすとジュボジュボと普段鳴らない様な音が脳内に響き羞恥心に襲われた。
「涼介……良いよ……も、出るから…呑んでね、、」
その言葉に慌てて口を離そうと頭を引こうとしたが、がっちりと知念に押さえられ身動きが取れずにいた。
必死に首を左右に振り、抵抗をするが、それも虚しく知念が出すためだけに腰を激しく振った。
徐々に口内には苦い味が拡がり始めた。
「うむぅん…ッひね……あ、」
苦しくて蠢いていると、口一杯に勢い良く濃い液体が発射された。
「ゲホッ…ゲホッ…うぇぇっ」
気管に入り苦しくてえずいといると、知念が自分の方に顔を向かせ鼻を摘まんだ。その反射で空いた口内に残りの精液を注いだ。
「んぁッ…」
口内に拡がる独特の香りとねばねばとした液体が喉奥に絡みつく。
知念は黙って俺の顔を見下ろしている。
「………分かるね?」
「ん、」
その言葉に従い、喉奥に溜まった精液を飲み込んだ。
「ふふ、、良い子………ね、口の中見せて?」
親指で唇を押すと自然に拡がる口内に指が挿入され、きちんと飲み込んだかの確認をされた。
それがひどく恥ずかしくて堪らなくなり、身をすくめた。
「ね、イマラチオ強制されて……ここ、切なくなっちゃった?………腰揺れる」
知念は俺の腕を掴み、四つん這いにさせ、腰を撫で上げた。
「ん!」
くすぐったくて、ゆるゆると腰を動かした。
「凄い………ココ、ヒクヒクしてるよ。ね、指欲しい?」
ローションで湿らせた指先をひくつく蜜に当てがう。
焦らされ、もどかしくなり必死に首を縦に振るった。
「………ねが…ッも、早くッ…」
ちらりと知念に目線を移すと、妖しく口角を持ち上げ嘲笑っていた。
次の瞬間、アナルを拡げられ硬いモノが挿入されたのが分かった。
「あ、ぁ、ぁぁっ…ッ」
碁石の様な丸い固形物が一個、二個と徐々にその数は増えていく。
「や、ちね、なン、」
鼻栓を着く甘い香り。
知念が手にしているのは、そう。
メントス。
「やぁッ…やめっ」
体内でごりごりとする感覚に身体中が電撃が走った様にビリビリと痺れた。
「だ〜めだよ。まだまだこれからなんだから………我慢して?」
くすくすと口元に手を当て、恍惚とした表情で高笑いをする知念が用意したのは、透明な洗面器と2リットル程の量が入った炭酸飲料。
急に怖くなり、身を捩りながら逃げようとしたが、知念にお尻を叩かれた。
ピシャッと高い音と痛みが襲って来た。
「んぁッ…」
「お尻叩かれて感じるなんて、涼介は呆れた変態だね〜」
知念はもう一度、今度は強めに手を振り下ろした。
「んんぅ………」
「………凄い、びくびくしてるよ?でもこれならもっとイケるんじゃない?」
アナルを再度拡げられ、注射器に入った炭酸飲料を体内にゆっくり注いだ。
「ひぃっあぁあまぉぉぉッ!!!!!!!」
その刺激に一気に身体の力が入らなくなり、床に伏せる形で脱力した。
知念は注射器を引き抜くと、炭酸が吹き零れない様に直ぐに自分の反り返ったモノで蓋をした。
「んぁッ…ひぃぃッ…ぁ、」
炭酸のシュワシュワした感覚と胎内が熱くなりぐるぐると音が鳴る。
「ふぁッ…涼介の中暖かいよ………」
知念が耳元で色っぽく囁く。
ねっとりと耳たぶ、耳の穴と舌先でなぶられ、俺は限界だった。
知念は一度自身を引き抜き、再度注射器に入った炭酸飲料を体内に注入し、素早く硬くなったモノを再び挿入した。
メントスと炭酸が混じり合い、腸内で暴れている。
パチパチと音を立てて炭酸が弾ける。
「あぁッ…ぐぅッ………あぐぅっ……」
もはや自分でも何を言っているのか分からなかった。
「………っ」
知念も気持ち良いのか次第に息が荒くなった。
ゆっくりと腰を前後に動かし始める。
「はぁ……涼介……気持ち良いよ……炭酸正解だったね」
知念の腰がぶつかる度にぱちゅぱちゅといやらしい音が部屋中に響いた。
「あっんぅん…も、許し…あぁッ…出ちゃ…ッ」
激しいピストンを繰り返される度に体内に入った炭酸がミックスされ更に熱を帯びた。
「はぁ、……涼介の中から溢れてきてる……」
知念が挿入したまま、親指でアナルを拡げると、体内に閉じられた炭酸がじわりて溢れ、太ももを汚した。
「は、ぁぁっひねんっ激し……も、イクからぁぁっ」
知念が動く度に人形の様にその動きに合わせガクガクと体が揺れる。
知念のぺニスが丁度深い場所、前立腺に当たった。
「ふぁぁぁぉッイクっイっちゃ……うぅんッ」
その瞬間電撃が走った様に脳を刺激し、身体中熱くなった。
全身が痙攣する。
「良いよ……だらしない顔してイッちゃえよッ」
知念が激しく腰を揺らし、勢い良く自分のぺニスを引き抜いた。
やっと蓋が外され、ぱっくりと、口が空いたアナルから勢い良く炭酸が吹き出した。
「はあぁぁぁッやぁ、嫌だぁぁぁっ」
まるでアナルから排尿でもしたかの様に炭酸飲料は噴射し、壁や床、シーツまでもを汚した。
荒く呼吸を繰り返していると、目の前には恍惚とした表情で自我をする知念が映った。
「はぁ…僕もイクよ……口開けて…」
知念の言う通りに唇を割り、舌を出した。
知念は小さな声で「良い子…」と呟き、激しく自身を擦った。
知念が深く息を吐くと、俺の口蓋に乗せるように達した。
舌の上でどろりと流れる白濁汁を溢さないように手のひらで受け止めて、喉の奥に押し込んだ。
「ふふ、良く出来ました」
知念はそう言うと優しく頭を撫でてくれた。
次の日
知念に呼び止められ、だるい腰を押さえながら知念の元へと足を向ける。
「何だよ…」
昨日は散々な目にあったから、膨れながら知念を睨み付けたのだが、当の本人はけろっとしている。
「昨日は凄かったね〜。今日も家来ない?試したい事があるんだ〜」
飄々とした表情の知念の手には、ピンポン玉とコックリングが握られていた。
「はぁ?…調子に乗るなよ…」
そう無愛想に突き放したが、昨日より凄い事をされるのかと思うと後ろが疼いた。
また、酷い事をして貰えるのだろうか?
淡い期待をしながら妖艶に微笑んだ。
end