小説
□BESTでセクロスしようぜ!
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今日はHey!Say!JUMPとしてではなく、Hey!Say!BESTの五人でのロケがある日。
収録内容は「結成10周年記念!BESTメンバーでお互いを知り尽くしているのは誰だ!?」と云うバラエティー兼クイズ番組だ。
打ち合わせが長引き、撮影は明日に延期された。
「はぁ〜っやべ〜!疲れた〜〜」
ホテルの部屋に着くなり、八乙女光が大の字になりベッドにダイブした。
「って、おい!靴のままベッドに上がるな」
そんな八乙女を呆れながら有岡大貴がたしなめる。
BESTは、有岡大貴、八乙女光、薮浩太、伊野尾慧、高木雄也の五人で結成された。いわゆるお兄さんユニットだ。
ふと、薮が違和感に気づいた。
「なぁ……何でみんな一緒の部屋なんだよ」
薮の疑問に各々周りを確認した。
「へ?……ベッド2つしかない!」
「うっそ……マジだ!」
伊野尾の間抜けな声に、有岡が反応し大声を上げた。
良く部屋を見ると、キングサイズのベッドが2つ並んでいる。
勿論、この部屋に成人男性が五人寝泊まりする訳だ。
「俺ちょっとケケケに確認してくる」
高木が担当ディレクターに確認を取り、部屋割りを変えて欲しいと交渉するも、「今回はお互いを知る企画の番組だから、この一晩で良く知って貰いたいので部屋割りは変えられません」
と強く言われてしまい無惨に終わった。
横暴なディレクターに腹が立ったが、仕方なく了承し結局修学旅行みたいなノリで落ち着いた。
風呂、食事を堪能し気がつけばホテルの部屋で飲み会となっていた。
「お互いを知る企画ってもさ、もう付き合い長いんだし?」
「大体分かるっつーの?」
ビールを煽りつつ、八乙女と薮が毒を吐く。
この二人は酔うと手が付けられない。グチグチと日頃の鬱憤を語り合いながら時間だけが過ぎた。
ふと、思い出したかの様に八乙女が高木と伊野尾を交互に見つめ口を開いた。
「……つか、二人は付き合ってんだろ?そろそろ話してくれてもい〜んじゃない?」
「!!?」
八乙女のとんでもない言葉に伊野尾がビールを吹き出した。
高木もかなり動揺しているみたいで目が泳ぎ、手元が震えている。
そんな二人を横目で見ていた有岡が口元を押さえながらにやける。
「分かった。今の反応で全部分かった……俺も怪しいと思ってたんだよな」
「うるせーよってか、関係ないだろ?」
有岡にはやけに厳しく伊野尾が軽く睨み付け、ちらりと高木を目線に移した。
高木は黙ったまま、アルコールに口を付けている。
しばらくは五人の中で気まずい雰囲気が流れ沈黙が続いたが、その沈黙を破ったのが八乙女だった。
「……ぶっちゃけさ、男同士ですんのって……良いの?」
「はぁ?てか、何?興味……あるの?」
八乙女の質問に、顔を真っ赤にして有岡がまたギャアギャアと騒いだ。
「てかさ、メンバー同士で付き合ってる奴ら結構いるぜ?」
高木がポツリと呟くと藪が直ぐに反応し、「そうそう」と首を縦に振った。
「山田と知念とかな……」
「ウッソ!あ〜でも、分かる気がする」
八乙女と伊野尾がその話題で盛り上がっていると、ふと伊野尾が有岡を見つめ、薄く口を割り
「ぶっちゃけ、大ちゃんもソッチでしょ?」
と、見透かすように告げた。
「ッ……」
みるみる内に顔を真っ赤に染め有岡が黙り混む。
「……え?マジかよ」
その反応で察したのか八乙女の顔に焦りの色が浮かんだ。
また重たい空気が流れ始めたが、不意に薮がありえない言葉を放した。
「……試してみる?」
ずいっと有岡に近付き、その赤く染まる頬を撫でた。
「なっ」
有岡より早く八乙女が反応し口を尖らせ薮を有岡から引き剥がした。
「何考えてんだよっ」
「……お互いの事を良く知る良い機会だろ?……多分こうなる事をスタッフは期待してこんな部屋を用意したんじゃない?」
「……それにあっちも盛り上がってるみたいだし……」
薮が続けて言葉を発し、横目で目線を移した。藪の目線を辿るとあり得ない光景に目を奪われる。
「ふっん、んゥ」
伊野尾が火照った身体を高木にすり寄せ、唇を押し当てている。
「ッ……はぁっ……高木ぃッ……かッ……ら、だ……変ッ……」
尋常では無いエロさに思わず目を伏せたくなる。
八乙女は言葉が出なく只、二人の姿を見つめるしかなかった。
「ちょっ可笑しいだろ!何で急に……」
有岡のヒステリックな叫びに、薮が冷静にポケットから俵型の錠剤を取りだし、天井にかざした。
「これのせいかな?……ほら、俺らも男だし?……その辺は解るだろ?」
アルコールにスタッフから渡されたらしい媚薬を伊野尾のグラスに混ぜたと。
酔いか周り、上手く回転しない脳ミソを必死に動かし有岡が薮に掴み掛かる。
「……てめえ……グルだったのかよ」
薮は怒りに顔を歪める有岡の肩を掴み、ベッドに押し倒した。
「薮!?何して……」
八乙女の声なんて届いて居なく、薮は有岡の目の前に先ほどの薬をかざし妖しく微笑んだ。
「ね、大ちゃんもさ、伊野尾みたく気持ち良くなりたいだろ?」
その言葉に有岡がちらりと伊野尾の方に目線を動かす。
「ふぅッ……ん、ん、」
すぐ横で夢中で高木の硬くなっているモノにむしやぶりつき、うっとりとした瞳で高木に微笑んでいる。
伊野尾の乱れた姿に有岡の喉が上下に動いた。
「……そう。素直になりな?これはお互いを知る為のお仕事なんだから」
薮が低い声で子供に言い聞かせるかの口調で有岡の耳元で囁くと、薬を口に含み、有岡のポテっとした桜色の唇を塞いだ。
「んぅッ……!!?」
無理やり唇をこじ開け、強引に錠剤を滑り込ませた。
有岡の喉が大きく動く。
「ふぁ……んぁッ……苦っ」
まともに息を吸うことが出来ないのか、有岡が薮を引き離そうともがくが、両手を掴まれ動く事が出来ない。
次第に舌の動きが変わり、上顎を刺激され、喉の奥までねっとりと犯されていく。
薬が効いて来たのか次第に有岡からは甘い声が漏れ始めた。
その光景を黙って眺めていた八乙女の背中に重力が掛かった。重みを感じ、身体を反らせ確認する。
伊野尾が身体をのけ反らせ八乙女に凭れ掛かっていた。
「ぁ……ひか、ヤバッ………熱ッ……はぁ」
身体が半回転し八乙女の胸元に顔を埋め、やらしく喘ぐ彼に八乙女の喉が鳴る。
「光……お前も交ざれば?……それ、辛くない?」
薮がズボンの中で自重している八乙女のソレに目線を移し言葉を投げる
決心したのか、欲に勝てなかったのか、八乙女が目の前でいやらしく腰をくねらせる伊野尾の肩を掴み、ゆっくりと後ろにいる人物に瞳を向けた。
「高木……伊野ちゃん借りるから」
暫く黙りじっと八乙女を見つめてた高木が伊野尾を八乙女から引き剥がし、自分の方へと抱き寄せた。
「……本気になるなよ……一応俺のだから」
「……了解」
高木の言葉ににやりと口角を上げると、伊野尾の首筋に唇を寄せた。
高木は、もうすっかりと解れた伊野尾のアナルに昂る自身を数回擦り付け入り口に挿入した。
「はぁッ……たか、き……急、に……やぁッ……あっ」
突然の刺激に伊野尾の瞳が見開かれる。口の端からはだらしなく唾液が垂れ落ちた。
「アッふん、ん、気持ちッ……もっと……奥ッ……」
すっかり快楽の虜となった伊野尾が自ら腰を振り、高木のぺニスを飲み込んで行く。
「ッ……俺もいるんだっつーの!」
「ふぇ?」
伊野尾の顔を思い切り自分の方へと向けると、その深紅の唇を抉じ開けると八乙女の熱が口一杯に挿入された。
「んぐッ……ふぁ、ん、」
喉の奥まで突くと、苦しいのか伊野尾の顔が歪む。
嫌々と首を横に振るう伊野尾になんだか拒絶されている様に思えて、ムカつく。伊野尾の頭を掴み、更に奥へと誘導する。
「ふぐぅゥッ……ゲホッ……」
ひと突きする度に口から抜き、息をする暇を与えず再度ぺニスを口内にねじ込んだ。
たまに伊野尾の喉からヒユーヒューと掠れた音が聞こえる。
「はは、すげぇ……伊野ちゃんマジ女の子みたいだな」
八乙女の言葉に、高木がそのにやけ顔を睨み、更に伊野尾のアナルに己を突き動かした。
「ふぁっあぁぁぁッ……や、出ちゃゥッ……」
八乙女のぺニスを口から吐き出し、大きく喘ぐ彼に、自分より高木に気持ちが向いている事に感情的になり、強制的に自身のモノで口を塞いだ。
「なぁ……俺と高木、どっちのが良いんだよッ……」
切羽詰まったかの様に八乙女が問いかける。
その質問に高木も賛同した
「やっ……わ、分かんなッ……ふ、はぁッ……」
涙を流し、震える声で伊野尾が首を揺すった。
「駄目じゃん……ちゃんと答えないと」
高木が耳元で低く囁き、その白い肌を指先で伝い、二つの突起物に爪を立てた。
指の腹でこね上げると徐々に硬さを増すそれを八乙女が口に含み、舌全体で吸い上げた。
「やぁっち、くび……変になっ」
びくびくと身体全体を痙攣させ、伊野尾が艶っぽく悲鳴を上げた。
「お、伊野尾も大分良い感じになってんじゃん」
声のした方に目線を移すと、金色の頭がゆらゆらと腰を打ちながら、高木の隣に並んだ。
「……そっちも調子良さそうだね。有岡くん大丈夫?」
「ふっ……大丈夫じゃッ……ねーッ……は、」
高木の言葉に、苦しそうに息を吐きながも悪態を付く。
それを嬉しそうに、薮が含み笑いを浮かべ、目の前でベッドに顔を埋め必死に声を抑えている有岡の上体を無理矢理起こすと伊野尾の膨らみに顔を無理矢理押し付けた。
「んぐッ……」
黒く艶めいた髪を掴みながら優しく唇を押し上げる。
「ほら、大ちゃん……いのちゃんの舐めてあげな……」
薮の声に、きつく目を閉じると伊野尾の脈打つ肉棒をゆっくりと口内に含んだ。勿論、男のモノなんて舐めた事なんてなかったし、やり方なんて分かるハズもない。
だが、薮の命令には逆らえない。
そのまま、舌の上で亀頭を転がし鈴口を刺激する。
「はぁッ……大ちゃッ……ダ、メッ……ダメ……」
八乙女のモノを加えたまま伊野尾が甘く色めいた声を上げると無性に興奮し、更にねっとりとぺニスを愛撫した。
徐々に口の中一杯に苦い味が広がっていくと、伊野尾が深く息を吐いた。
「あ……ふッ……も、イク……」
伊野尾の吐息混じりの声に反射的に顔を引こうとしたが、薮に頭を抑え付けられた。
「駄目だよ……ちゃんと受け止めな?」
「ふっぐぅぅッ……」
ドクドクと勢い良く白濁汁が吐き出され、口の中に苦い味が広がった。
生臭い匂いと喉にまとわりつくソレにえづき、吐きそうになったが薮は許してくれなかった。
「……ほら、伊野尾に返してあげな?」
薮の外道な言葉に伊野尾の目が見開かれる。
八乙女が伊野尾の唇を抉じ開けると、そこに有岡が先ほど伊野尾が出した精液を吐き出した。
「んんゥ〜ッ」
伊野尾が首を小さく揺するが、有岡に唇を塞がれた。
お互いの舌が精液を絡め、唇の端からいやらしく垂れ落ちる。
「……伊野尾くん……美味しい?」
高木が伊野尾の耳元で優しく問いかける。
「ふぁ……美味しッ……大ちゃッ……」
「んぁっ……はぁ……」
もはや、有岡と伊野尾、二人の世界の様だ。お互いの手を絡ませきつく握り、夢中で舌を絡め合う彼らに、呆れた様に薮が後ろから思い切り有岡を突き上げた。
「あっはぁぁッ……」
「ちょっと……俺らの事も、構えよなッ……」
高木も背面座位から体制を変え、後ろから攻め上げた。
「ほら、集中しろって」
「やっあ、ぁぁぁッ……凄ッ……激しッ……」
高木の動きにあわせてガクガクと伊野尾が揺れる。
八乙女が自身を激しく擦り、伊野尾の口にねじ込む。
「っ……イキそう…か、も」
余裕のない声を吐き、薮が射精をするためだけに腰を打ち付けた。
「あっ薮ッ……イクッ……はぁぁ、っん〜!!」
有岡の中で熱いモノが注がれた。お互い浅く呼吸を繰り返し事が終わった。
有岡の喘ぎを耳にしながら高木も伊野尾の中で果てた。
伊野尾はと云うと、顔面は八乙女が出した精液でぐしゃぐしゃになり、高木が抜けた穴からはどろどろとした精液が太ももに伝い落ち、シーツに染みを作った。
有岡、伊野尾の二人には散々な夜に終わったが、次の日の番組は成功したとか。
それは、誰が仕組んだのか誰も知らない話だ。
end