その他

□黒い光は淡く儚い
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SixTONESが結成されたのが2015年。



令和2年に6人でやっとスタートラインに立つことが出来た。


デビュー が決まり、PV の撮影中にそれは起きた。



PV は水を使う演出がメインで激しいダンスと演出で俺、高地優吾含め、メンバー全員がずぶ濡れの状態だった。



「冷てぇ〜‼絶対風邪ひくわ〜」


メンバーのジェシーと田中樹がガヤガヤと騒ぐなか、松村北斗に目が行く。



艶やかな黒髪が濡れて髪先から雫が落ち頬に伝う。


その妖艶な雰囲気に思わず息を呑む。



「………高地………なに?」



俺の視線に気づいたのか北斗が此方に身を寄せてきた。


「……え、……別に……ちょ、…近くない?」



北斗が俺の胸元に顔を埋めて軽く息を吐く。



長い付き合いのなか、俺たちはそういった関係となった。
普段からあまりベタベタするのを嫌がる彼からは想像が付かないほどやたらと甘えてくる。



「……こーち……寒い……」


小さく息を吐き北斗が此方に詰め寄る。


冷たい手の感触が太股に伝わる。


唇を開くと、そこにはピンク色の舌先がちらりと覗いた。



「……ほ、く………」


「ヴ…ッゥンッ」

咳払いが聞こえ、肩が跳ねる。



咳払いのした方へと目線を向けると京本大我がジトっとした視線を此方に向け苦笑いを浮かべている。




撮影も残りあと少しで、最後はスチール撮影だけだった事を思いだし、北斗の手を取りひとまずシャワー室へと足を向けた。





「……ほら、衣装脱いで……身体冷えたろ?」


さっさと自分の衣服を脱ぎ端の方で立っている北斗に声を掛ける。


一向に脱ぐ気の無い相手に不審感を感じ「……どうした?」と声を掛ける。




「…………………」



「北斗?」


未だに返事がない北斗の側へと近づくと、強く手を引かれた。

冷たい感触が唇に触れる。


ビックリして思いきり目を見開く。



「……こーちが…脱がせて」


唇を離し、吐息混じりにそう囁く。

北斗の挑発的な眼が俺を捕らえる。


すっかり頭に血が昇った俺は北斗の腕を掴み、シャワールームのドアを半ば強引に開けるとずんずんと中に進んだ。





「んぅッ」


北斗の肩を壁に押し付け強引に唇を塞ぐ。


無理矢理口内を割り、舌先を滑り込ませる。

北斗の舌が反射的に引かれるが、それを許さずしつこい程に絡ませた。


「は、ぁぁ、…こーち…」


すっかり全身が脱力した北斗が俺にしがみつき、ぐりぐりと頭を押し付け上目使いで強請る。



「あんまり…煽んな…っ」


一枚ずつ服を脱がしていく。

水を吸った衣装は重みがあり、脱がすのも一苦労だ。

ジャケットをなんとか脱がせ、ワイシャツのボタンに手を掛ける。


濡れたシャツが肌に貼り付き、うっすらと透けて自重した物が目に飛び込んできた。


「………?」


脱がさないの?みたいな顔をした北斗が俺の顔を見つめる。



「すげぇ……北斗…乳首勃ってる……どんだけ期待してたんだよ」


指で軽く摘まむとびくんと身体が弾かれる。


「や、何……??」


理解が出来ませんとばかりに目を丸くした。


北斗の羞恥心で焦る顔が見たくて、更に指の腹で突起物をこねり回す。


ワイシャツを身体に押し付ける様に引っ張り、爪を立てたり、押したりと触れ方を徐々に変えながら快楽に誘導する。


「あ、ぁ……っ……そ、こばっか………ん、、」


ぎゅっと目を瞑り、甘い声を上げる北斗だが、腰が小さく動いているのを見逃しはしなかった。


「まだ何にもしてないのにさ……何コレ……?」


ズボン越しからも分かる形を変えたそれを2、3回撫でると、ベルトを解きズボンを一気に下ろした。



小さく北斗が悲鳴を上げるが、それを無視して下着越しに指を這わせる。


「……こーちぃ……は、ぁ、……ヤぁ、」

声が漏れない様に手の甲で押し付け、涙を浮かべながらその行為を見つめている北斗がとてもいじらしく感じてしまった。



「ここ……掴まって……俺も…持たないから…」


北斗にバスタブに掴まる様に促し、腰をポンポンと叩く。


北斗がちらりと俺の方を向き、そのまま腰を浮かせる。


「……北斗……マジでヤバいかも。」



左右の肉を持ち上げると、ヒクつく穴が覗いた。

そこにボディソープを丁寧に塗り込んでいく。


「ふぅ、、ぅ……早く…」


掠れた声が耳に響く。

北斗が腰をくねらせ、熱を持った肉棒に擦り付けてきた。


分かりやすい様に深くため息を吐くと北斗の肩が上がる。

此方をちらりと見て小さく喉を鳴らした。



「……誘ったのはお前だからな……」


ぐっと腰を固定すると、熱を持ち昂る自身を北斗のナカへと浸入させていく。



「……ふ、…っ…あ、ぁ、」


くぐもった声が浴室内に響き、より一層感情が沸き上がる。


北斗のナカは熱く、ヒダがまるで生き物の様にうねり高地自身を呑み込んでいく。


「……ふ、…っ…動くから」


しっかりとした見た目の割りにしなやかな腰を固定すると、ゆっくりと腰を打ち付けた。


ゆるゆると腰を動かしながら、ゆっくりと肉棒を引き抜き、すかさず勢い良く挿入する。

水音と肌がぶつかる音が室内に響きイヤらしさから顔が熱くなる。


北斗が小さく息を呑み、項垂れる。




「っ……北……斗、…締めすぎなんだ…けど……緩めて」



ぎゅうぎゅうに締め上げる北斗の尻肉を軽く叩く。


「あ、ぁぁ、……ん、ぅ。」



叩かれた事で筋肉に力が入り更に俺を締め付ける。


ドクドクと脈打つそれは、熱を吐き出したく爆発寸前であった。


肉厚な肌を数回手に触れ、思いきり腕を振り上げる。


ヒュン、と空気を描く音が鳴る。


バシッと乾いた音が響く。



「あ、ぁ、っ」


北斗の身体が跳ねる。


赤く晴れ上がる臀部を眺め、更に一発、二発と振り落とした。



普段はクールぶって、何事にも動じない素振りを見せているが、セックスの時だけは酷く乱れる。



初めは驚いた。

痛いことが好きらしく、普通のセックスじゃ満足出来ないと北斗は言った。


正直、アブノーマルなプレイなんてした事が無いし男となんて北斗が初めてだった。


だが、関係を持つようになりそれはすんなりと受け入れられた。


今では、慣れたもので北斗が喜ぶ行動が何となく分かる様になった。




「あ、ぁぁぁっ……っ……高地……待っ、て……も、…」


一際高い声で北斗が呻く。

ハッと我に返ると、身体中赤く腫れ上がっていた。



無意識に尻だけではなく、背中や腕、太股までも叩いてしまっていた様だ。




「何だよ……痛いの好きなんだろ……もっと声出せよ」


自分でも皮肉っぽいなと思いながら赤く色が付いた肌を更に強く叩いた。



「は、ぁぁ、ぁ、っ……‼」



北斗の身体がぴんと伸び、びくびくと震える。


その瞬間、北斗が勢い良く白濁汁を吐き出した。



ぐったりと項垂れ、荒く呼吸を繰り返す北斗を無理矢理起こし、更に腰を激しく打ち付けた。



「アァ、っ…待って…俺…もう……ぅ、…無理っ…イッたばかりで…」



「……んなの…関係ねーよ……黙ってケツの穴締めろよ」

少々乱暴に北斗の後ろ髪を掴み上げ目線を合わせる。


眉を潜め、嫌がっているにも関わらず瞳の奥は快楽に濡れていた。



「ん……ふ、…ぅ」


口を無理矢理抉じ開け、唇を塞ぐ。


口内を舌でねっとりと舐め取り、ぐちゃぐちゃに舌を絡める。




「北……斗……」


うっとりとした顔でぼんやりする北斗を抱き締め、その赤く腫れた背中に唇を寄せた。



小さく北斗が呻く。

俺は再び腰の動きを再開し、射精をするためのラストスパートをかけた。



「は、……あ、ん、ん…激し……や、また…イク…っっ」


途切れ途切れに北斗が喘ぎ、俺の動きに合わせカクカクと揺れた。



北斗の中は暖かく粘膜に包まれている感覚だ。

肉壁がうねうねとぺニスに絡み付き、我慢汁と粘液で肉棒を出し入れする度にビチャビチャとイヤらしく水音を立てた。



「北斗……俺…もう…イクから……ふ、っ」



動くスピードを速め、射精を導く。

北斗が低く呻き、身体をびくつかせる。


北斗のペニスを乱暴に抜くとさっき出したにも関わらず、濃い液体を吐き出した。


俺自身も、快楽が全身に回り、北斗が締め付けたタイミングで北斗の中に勢い良く欲をぶちまけた。


最後の一滴まで容赦なく搾り取ろうとする肉壁とその射精による快感と締め付けによる快感を味わい、さらに高みへと押し上げられていく。


がっくりとバスタブに寄り掛かる北斗から自身を引き抜くと、泡が立った精液がどろどろとぽっかりと開いた口から流れ出した。




荒い息を調え、素早くシャワーを浴びた。

北斗に声を掛けるが、中に出したせいで後処理があるからと面倒くさそうに追い払われた。




シャワーを浴びている北斗に声を掛け、先にシャワールームを後にする。





「……こーち」


廊下に出ると良く聞いた声に呼び止められ、その人物の顔を睨み付けた。



「………大我……ずっと居たのかよ…趣味悪すぎ…」


短くため息を吐くと、大我がくすくすと小さく笑った。

だが、目は全然笑っていなく組んでいた腕を解き、ゆっくりと近づいて来る。




「楽しむのは構わないけど………あれ、一応俺のだから……」


顔を覗き込まれ、力強い瞳が俺を捕らえる。


「……北斗は物じゃないだろ……」


視線を反らし、大我から離れる。


大我の眉がぴくりと持ち上がる。

口元を寄せ、意地悪く口を開いた。

「さっきまで物みたいに抱いてた癖に……」



じっと大我の目を見つめることしか出来ずにいると、大我が目を細めうっすらと笑みを浮かべた。


頼んだよ、、と俺の肩を軽く叩きスタジオの方へと消えて行った。



悔しさと、恥ずかしいのがぐるぐると全身にまとわりつき、大我のあの目が頭から離れずに居た。


シャワーから上がった北斗が声を掛けて来たが俺は
只、只、その後ろ姿を黙って見送ることしか出来なかった。






END


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