小説

□毒蛾
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収録後JUMPのメンバーはある居酒屋で打ち上げをする事になった。


只、いのちゃんと雄也は用事が在るとかで参加しなかった。




まぁ、大体分かるけど……。





酒も回り、皆盛り上がっている。



今来ている店は個室になって居るため周りの目を気にする必要は無い。



僕は涼介が他の男と関わる度にリモコンのスイッチを入れたり消したりと操作した。


その度に涼介の唇からは甘い吐息が漏れ、顔面が紅潮していく。



「……山田?顔赤いけど体調悪いのか?」



快楽に耐えている涼介に気付き、大ちゃんが心配そうに涼介の肩に触れる。


その瞬間


「あッ、、」


涼介が一際高い声をあげ、跳び跳ねた。




「山田!?」



その様子をギョッとしながら大ちゃんが驚き声を上げる。

大ちゃんの叫び声に他のメンバーも徐々に普通じゃない雰囲気を感じ始める。



「おいッ大丈夫か?」


うつ向き荒く呼吸を繰り返す涼介の肩を揺する有岡。


熱を測ろうとしたのか涼介の額に手を伸ばした。




触るな、、、、。


「……ごめん大ちゃん。涼介朝から体調良くないみたいだからさ、ちょっと別室で休ませるよ」



そう早口で言うと、ぐったりとしている涼介を抱え別の部屋に移動した。



後ろで大ちゃんが大丈夫か?と声を掛けたが僕は完全に無視し、皆が心配する中部屋を後にした。




「駄目だよ……他の男に色目使うなって言ったでしょ?」




静かに部屋のドアを閉める。


目の前には快楽に必死に耐えている涼介が映る。



「……ねぇ、聞いてる?」


うねる震動に歯を食い縛り悶える涼介にリモコンを向けるとスイッチに手を掛けた。





「んんッも、止め……」



涙を流しながら必死にすがり付く。




僕はそれを無視し、バイブレータのスイッチを最大にした。



「あッあぁぁッ……やっ」


涼介は全身をびくつかせながら、叫び声に近く喘いだ。




「お願……ちぃっ助け……」


うつ伏せになり腰を浮かばせながら震え、こちらに手を伸ばしてきた。



「ダメだって……言ったよね?」


その姿を微笑みながらじっくりと眼に焼き付ける。



「そろそろ出したいんじゃない?」


涼介の性器に目を向けると、貞操帯を装着しているにも関わらず、涼介のソレは今にも欲を吐き出したいと言わんばかりに小刻みに震えている。

亀頭からはうっすらと先走り汁が溢れている。



「……知念ッもう嫌だ……早くっ外して……」


うるうると瞳を潤ませながら甘い吐息を漏らす。


「何?イキたいの?」


ローターのスイッチを切り替えながら口角を上げた。



「違っ……」


「何が違うのさ」


ぴくりと眉をひそめる。



ぼそぼそと涼介が唇を動かし、暫く重い沈黙が流れる。


「……トイレにッ早く、、コレっ外し……んっ」


もじもじと腰をくねらせ、涼介が唇を開いた。




先ほど飲ませた利尿剤が効いてきたらしい。


貞操帯に包まれた性器はピクピクと震えている。




「ちッ、知念……何でも、、するからぁッ早くっ」


涼介がすがるような眼で僕を見つめ、洋服の袖口を引っ張る。



そんな姿を見せられたら理性など抑える事は出来なかった。



「……っ何処でそんな事覚えて来たのさっ」



涼介のアナルをしっかりと加え込みうねるバイブレータを引き抜き、貞操帯の先端に当てた。


ごりごりと器具同士がぶつかる音が部屋中に響く。



「あッはぁッ……ちね、んンっ」


涎を垂れ流し、涼介は全身を大きく揺らした。



「……涼介がいけないんだよ?僕を挑発して楽しい?」


貞操帯の鍵を外し、ベルトを緩めると思い切り涼介の腹部を拳で押し上げた。



「うぁぁんッ嫌ッ……出ちゃうぅッ…………!!」




涼介の拳に力が篭る。


腰を浮かし、下半身が大きく痙攣した。



その瞬間に涼介の性器から勢い良く尿が溢れ出した。


鼻奥に拡がるつんとした尿臭。

生暖かい感触が僕の腹部に伝わる。



「あ〜あ、、こんなに汚して……どうすんの?」



半勃ち状態の涼介を掌に包み込む。

失禁したおかげか、涼介のソレはぬるぬると滑りが良く拳を上下運動する度に徐々に硬さを増して行った。




「かはっ、やっまたッ……出、、るっ」



小さく呻くと、涼介は大きく後ろに仰け反った。


涼介の鈴口からは勢い良く体液が流れ出した。


尿でもなく、精液でもない。透明で無臭の液体。


女性がなる事は多いと聞いていたがまさか男にも出来るとは……。


「あっはっ涼介……君って人は……」



本当に



最高に憎らしい。



潮を吹き出し、涼介の性器はピクピクと小刻みに震えている。


尿道口はぱっくりと口を開けており、透明な体液が性器を伝い涼介の腹や太股を汚す。



「涼介……聞こえる?何でシカトすんの……」



僕はぐったりとうつ伏せになっている涼介の後ろに周ると、前髪を掴みこちらを向ける様に引き上げた。



「……気絶してんの?…」


涼介は額からは大量の汗を流し、きつく瞳を閉じている。


気絶している涼介にお構いなしに僕は涼介の尻肉を拡げ、その入り口に自ら硬く脈打つモノを挿入し、己の欲望に身を任せ腰を打ち付けた。



涼介のナカは熱くぎゅうぎゅうに僕を締め上げる。



「は、ぁッ……涼介気持ちいいよッ……」


意識の無い相手に向かい耳元で囁く。


涼介の身体は僕の動きに合わせ、カクカクと動いた。


まるで人形を抱いているみたいだった。



「……涼介っ涼介っ」



涼介の白い尻肉を思い切り叩いた。

パンッと高い音が耳に響く。


もう一度高く腕を振り上げ肉を叩く。


次第に白い肌は真っ赤に腫れ上がる。



快感だった。



僕は傷だらけの涼介の肌を再度噛み、ぎりぎりと歯を軋ませる。


舌に鉄の味が拡がる。


未だに涼介は目覚めない。



最高に快感が全身を襲う。

僕は絶頂に達する前に涼介のアナルから自分の性器を引き抜き、涼介の口内を無理やり抉じ開けてぺニスを差し込むとフィニッシュに向けて腰の動きを早めた。



「涼介……ッ……出るよっ」



僕は意識の無い相手の口内で果てた。





不安になるのが怖くて……。

涼介が側に居ないと息が上手く出来なくなる。


だから涼介を常に近くに置いておくと決めた。


誰にも見られずに触れる事は出来ない場所に、、、。





あれから1ヶ月が過ぎた。


変わった事と言えば、芸能界から涼介が引退したとのニュースが全国に流れたこと。


涼介が抜けた穴はでかかったけど、僕が涼介の代わりにグループのセンターを引き継いだ。





世間から突然姿を消した涼介を心配する声は数えきれない程多い。




「山ちゃんどうしてるんだろう……知念心配じゃないの?」



圭人が不意に声を掛けてきた。


ネットやマスコミからデマが流れ色々な噂が流れ出した。

JUMPのメンバーはいつしか山田の事はタブーにし、一切その話題は禁止にした。



「ん〜?知らない。大丈夫だと思うよ。きっと元気でやってる筈だよ」



にこりと微笑むと圭人は苦笑いをしそれ以上涼介の話題はしてこなかった。



「ただいま…」

家に帰宅し部屋の灯りをつけた。

奥の部屋に進み、鍵を開けゆっくりとドアを開く。

「あ、あッゆ、りッ……」


目の前で手足の自由を鎖で奪われ、固定バイブで性器を攻められ悶える涼介が映る。


ゆっくりと唇を開く。


「ただいま……涼介」


「おか、えり……なさい」


もう涼介は狂っていた。


いや、とっくに狂っていたのは僕の方かも知れない。




end
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