斎藤一京都夢物語 妾奉公

□4.妾奉公 ※R18
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痛みを和らげようと試みていた土方だが、余りにも夢主が騒ぐので、痛めつけてやろうと考えが転じてしまった。
土方の悪い部分が燻り出したのだ。

「おら、そんなに痛いか!散々感じて喘いでおいて、こんなになってんじゃねぇかよ」

意地悪く夢主を罵るとゆっくり偎物を挿し抜きし、大きく厭らしい水音を立てて夢主自身に聞かせた。
耳に届く音に夢主の赤い顔は更に熱くなる。体の中を熱い塊が動くたびに背くことの出来ない痺れが駆け巡った。

「ゃだ・・・はずかし・・・」

涙目で必死に嫌がる姿に、土方はますます興奮を得た。
もっと嫌がってみろ、恥辱に染まりながら感じればいい、己の下で身も心も完全に屈服してみろと夢主を弄ぶ。

「みんな外で聞いてんだぜ・・・厭らしいなぁあ、なぁ!」

わざと大声で呼び掛けるように言い聞かせた。目覚めた連中に聞かせてやれと思っての事だ。
全てを奪われる過程を聞かれているんだぞ、夢主は冷たい癖にやけに美しい土方の瞳を必死に睨み上げた。

「ゃだ・・・みんな・・・ねてるも・・・ん・・・」

みんなと口にした途端、斎藤や沖田の顔が浮かぶ。
心配そうに話を聞いてくれた二人。気遣いの言葉をくれた二人。優しい瞳を向けてくれた二人。
その二人にはこんな姿を晒したくは無い。知らないままでいて欲しい。

「聞こえるぜ、こんな屋敷じゃ」

「ぃや・・・やだ・・・いやぁ・・・」

「そこの障子開けてみるか、そのまま最後までシてもいいんだぜ」

ぐるぐると己で夢主を掻き回しながら耳元で囁いた。
熱い息が耳の中に入り艶やかな声が響くと、体内まで犯されているような嫌な感覚に襲われる。
あらゆる感覚から攻められる刺激に逆らえない。

「ぁあああ・・・ぁあんっ・・・やぁ・・・ぁけない・・・で・・・だ・・・めへぇ・・・」

目がとろりと焦点を失い呂律も回らなくなる。
全く抵抗出来なくなり、完全に力が抜け切った夢主は口が緩んで言葉さえも自由に発せなかった。

そろそろか・・・
土方の動きが激しくなってゆく。

「ぁん、ぁん!ぁあっ!!!ぁっ!!!」

動きに合わせて夢主の声が漏れ出てしまう。
もう幾らも抗えず、されるがまま全てを土方に合わせていた。
何度も揺すられ突かれ、甘い吐息と喘ぎ声が止まらない。

「ぃっちゃふ・・・はぁ・・・ん・・・ゃぁ・・・」

目を閉じてうわ言のように繰り返した。
拒んでいた悦に心まで支配され、快楽に浸っているようにさえ見える。

「いくって・・・果てるってことか!!おら、おらぁ!!」

拒むのを止めた夢主の体を更に何度も突き上げ、最後の激しさを増していった。
やがて吸い付いて離さなくなった夢主の体に満足し、土方も自分を解き放った。

「っ、くぅ・・・」

最後まで突き上げた後にずるりと引き抜くと、夢主の中から土方のものが零れ、その場に広がった。
夢主は疲れ切った体を力なく横たえている。弛んだ口からは涎が垂れて筋を作り、艶やかな髪は大きく広がっている。
乱れ切った姿は散った花のように、儚くも美しかった。

「ひじかたさんの・・・ばかぁ・・・」

夢主は呟いて意識を手放した。
 
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