まかない飯

明】約束の時リクエスト作品
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「夢主、綺麗だ」

「は・・・恥ずかしいです・・・あんまり、見ちゃ・・・」

「柔らかくて綺麗な肌だ、滑らかで・・・気持ちいい・・・」

「んっ」

土方は夢主の肌に唇でそっと触れた。

あの日、穢してしまってから毎日、どう贖えば良いか考えていた。
姿を見ると申し訳なさと共に、触れたい欲望が湧き起こる。
二度と苦しめてはならない。自らに言い聞かせ、距離を取った。

あれからもう何年が経つ。
二度と許されないと思ったお前の肌に、俺は触れている。
いいのか、こんな俺を許してくれるのか。

唇の動きを追いかけるように、しなやかな指先が肌の上を動く。

「本当に綺麗だ、お前は・・・」

涙が止まった夢主が自らの肌の上を動く濡れた感触に目を向けた。
濡れた口づけだけではなく、ぽた・・・と大きく濡れた気がした。

「土方・・・さん・・・泣いてるん、ですか・・・」

「俺が泣くか、馬鹿言うな・・・」

「んっ・・・ふぁ、はぃ・・・」

こっちを見るんじゃねぇと土方は少し刺激を強めた。
身を捩る夢主を見て我に返り、強すぎる刺激はいけないと、再び優しい愛撫に戻る。

愛らしく膨らむ乳房を大きな手が包んだ。
頂きの尖りを弄びたいが、激しくしてはならないと自戒し、そっと口に含む。
柔らかい舌で撫でると、夢主は可愛い声を漏らした。

「ん、土方さ・・・そこ・・・ぁッ」

気持ちいいんだな・・・・・・
土方は反応を見て乳頭をゆっくり何度も舌で撫でた。
もう片方はそっと摘まみ、形が変わらぬ程度に弄ってみる。
それだけで夢主には十分な刺激、恥ずかしそうに体を捩っている。

「んん・・・ふァ・・・」

可愛い反応だ・・・・・・
乳頭を摘まむ手に力を加え、軽く潰しながら撫でると、夢主の反応が強まった。

「ンぁあっ、ひぁ・・・だめ・・・きもちっ・・・ゃあ・・・」

もう少し、大丈夫そうだな・・・
口に含んだ側に軽く歯を立て、尖らせた舌で先を突く。
夢主は更に声を荒げた。

「ひぁアァンっ、ゃ、ぁあっ、ひじかたさっ・・・」

このまま続ければ一度達する・・・v
夢主の状態を察した土方は、一旦動きを止めて顔を離した。
胸を弄ばれただけで果てるのは相当な感度の持ち主。このまま絶頂を与えたかったが、それでは優しくない。

「大丈夫だ、ゆっくり・・・するぞ」

「は・・・はぃ・・・」

無理矢理与えはしない、お前に合わせる・・・・・・
土方はやおら指を夢主の股の間へ移動した。
驚いて足を閉じようとするが、土方の体が邪魔で足は閉じられない。

「痛くしないさ、そっと」

「んっ・・・」

夢主の蜜口に触れて溢れた愛液を指に絡ませ、揺れた指でそっと陰核に触れた。

「ひぁっ・・・そこ、ぁあ・・・だめ、です・・・そこっ、んンっ・・・」

「気持ちよさそうだな、夢主」

「そんなっ、こと・・・ぁあああッ、ゃあァァンッ、ひっ、ひッ・・・ちゃ」

「安心しろ、まだだ・・・」

イッてしまいそうと脚を震わせる夢主を見て、土方はまたも手を止めた。
止めたのは先を続ける為。
熱い男根が夢主の股に当たる。

「もう、いいか」

「っ・・・ぁ・・・」

優しい問いかけに小さく戸惑いを見せる夢主だが、こくん・・・と無言で頷いた。

「っく、夢主・・・いくぞ」

「・・・んっ、・・・ふァ・・・っふ・・・ぁ」

己を夢主の秘口にあてがい、ゆっくりゆっくり押し込んでいく。
体の中に自分ではないものが分け入る感覚を、夢主は目を閉じて味わった。
強引に貫かれたいつかの夜とは違う、温かい痺れが体の奥にほとばしる。

「ふぁアッ・・・ひじかたさッ、ぁ・・・アッ」

「分かるか、俺が・・・夢主の中に・・・・・・」

「っ、はぃ・・・なか・・・ひじかた・・・さん、ぁ・・・」

「ふっ、動くぞ・・・痛いかもしれんな、大丈夫か」

「うっ・・・すこし、・・・いたっ・・・でも、だいじょうぶ・・・です・・・んふぁ・・・」

長い間、誰の侵入も許さなかった夢主の蜜口は、身の固さを表すように引き締まっていた。
貫く男根を締め付け、双方に痛みをぎちぎちと与えるが、溢れる蜜が強張りを解く手伝いをする。
土方が突き上げを始めると滑りに助けられ、夢主の痛みは和らいでいった。

「ぁアッ、ぁあっ、ひじかたさっ、んぁあっ!ぁああッ!」

「くっ、声が、でかいな・・・・・・」

「ンぁアッ、でちゃ・・・こえ、でちゃぅ、ンぁアッ!ぁああっ!」

突き上げられるたび、夢主は声を上げて背を逸らす。
我を忘れ、いつの間にか自ら腰を押し上げていた。抜き差しのたびに陰核を肉茎が擦る場所を、自ら突き出していた。

「フッ、厭らしいぞ夢主、可愛いな・・・我慢できねぇ」

「んンッ、そんなことッ、んぁあっ!ひぁあっアッ!」

「悪いっ、もぅ俺も、抑えられねぇっ」

そう言うと、土方は夢主の乱れ具合に気を配りながらも、己の欲に従い突き上げを始めた。
重く突き上げられるたび、夢主の体を快楽が染めていく。

「ぁアッ!ぁあッ!やぁ・・・ぃひっ、いっ・・・いちゃぅ・・・ふァッ、ぃ、・・・ぃあぁアッ」

狭い長屋の部屋に夢主の甘い声と水音が止めどなく響く。
後先構わず求め合う二人は艶やかな音を辺りに響かせた。

「ンぁあっ!もっ、ぁああっ!ぁンっ!ンンッ!」

「っ出すぞ夢主っ・・・」

「んンぁああっ!ふぁ、はひ、ひァああンっ!ひァアッ・・・はァッ・・・ぁアっ・・・んんんッ・・・」

奥深く突き上げて己を解放した土方は、夢主の腰を掴む手を離し、その身を横たえた。
女の体に圧し掛かる重たい体。
その心地良い重みに、息を荒げた夢主が腕を絡める。

「は・・・ァッ・・・ぁ・・・ひじかた、さ・・・んっ・・・」

「夢主、大丈夫か・・・加減が、出来なかった。すまん・・・」

「いぇ・・・きもち・・・よかっ・・・ぁ・・・」

「そうか、良かった・・・」

本音を漏らしてしまった夢主を土方はふっと笑った。
顔を上げて口づけをして、再び身を重ねた。

「優しく・・・出来たか、俺は・・・・・・」

「はぃ・・・・・・土方さん・・・」

常に自信に満ちた土方の珍しい不安げな姿。
夢主は大きな背中を静かに擦り、最後に頭を撫でて微笑んだ。

「ふっ、お前だから許してやる、子供みたいに撫でやがって」

「ごめんなさい・・・ふふっ、土方さんを見てたら、どうして・・・」

「まぁいいさ。夢主、ありがとう・・・」

「土方さん・・・」

もう一度、俺にお前を愛する許しをくれて、触れることを許してくれて。
土方は優しい瞳で首を傾げた。

「夢主、お前はもう一人じゃない。ちゃんと一緒に」

「土方さん・・・・・・」

「許してくれるかな、お前も・・・・・・あいつも・・・・・・」

呟いた土方は夢主の上から身を除けると、静かに目を閉じた。
縋るように抱きついて眠った夢主、翌朝、目を覚ますと土方は姿を消していた。

枕元には写真と刀が残されていた。
 
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