斎藤一京都夢物語 妾奉公
□4.妾奉公 ※R18
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「やだ、怖いぃ、いやぁ土方さん、やめてっ、やめてぇえ!!」
「ちっ」
軽く舌打ちすると土方は再び夢主の体を布団に押さえつけた。
明らかに機嫌が悪くなっている。
「さっきまで気持ち良さそうに感じてたくせによぉ」
「いやぁああ、違う、違うの・・・やぁああ、痛いよ、離して!!」
夢主が急に大きな声で騒ぎ出し、眠りに入っていた周囲の部屋の男達も目覚めだしていた。
先程から息を潜めて起きていた者は、夢主の啼き声に己の拳をきつく握り締めたり、唇をかみ締めてわなわなと震えていた。
土方はそんな周囲の怒りや不快の気を感じたが気にせず事を進めた。
「いくぞ・・・」
呟くと一瞬、夢主の力が弱まった。
それを逃すまいと土方は一気に突き上げた。
「ぁああああっ・・・!!!」
夢主は涙を溢して叫んだ。精一杯拒んだが奪われてしまったのだ。
一番大切にしたかったものを、優しさと共に誰かに捧げたかったものを、この乱暴な夜、強引に奪われてしまった。
「ぃ・・・ぃた・・・痛いよ・・・ひじかたさ・・・んっんんん・・・」
夢主は自分の唇を噛み締めて耐えようと力んだ。痛みと力み過ぎで体が小さく震えている。
心と体の痛みを表すように、夢主の唇からはつるりと血が滴った。
「阿呆が、噛むな!てめぇが苦しいだけだぞ!!」
土方は動かし始めたばかりの体を止めて怒鳴りつけた。
ホロホロと涙を流しながら、少しずつ力を抜いていく夢主。痛々しいが今更止める気は無い。
土方は僅かな情けで痛みを和らげようと様子を見た。
「いたぃ・・・いた・・・ぃたぃ・・・の・・・いたいぃ!いたいよ!!」
しかし響き渡る大声、抵抗は続いた。
土方はぴくりと眉を動かした。力む体の締め付けにも耐えている。
「全く、大した生娘だ・・・相当にきついぞ・・・」
慣れた土方は少しずつ夢主の体を解していった。
更に潤いを促す為、繋がりを保ったまま再び首筋に唇を這わせ、骨ばった手をしなやかに動かし体中を優しく愛でた。
それでも痛い、痛いと騒ぐ夢主に土方は段々と苛立っていった。