†テイルズ長編夢†
□序章
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夢を…見たんだ、とても懐かしくて…けど、胸が痛む…愛しい夢…貴方が居てくれた夢…
(あれ?あたし……どうしたんだっけ?)
「ー〜……〜…っ!!」
(ああ……そうか…この人を庇って…)
女の胸には人の手ほどの大きな穴が空いていた
そこから赤いものが止めどなく溢れ出ている
(何…悲しそうな顔、してんのよ…)
一人の男が女を抱き上げ叫び続けている
その頬には一滴の雫が流れていた
(貴方のそんな顔が最後なんて…嫌だな)
女は力尽きる前に微笑みながらこう言った
「生き……て…」