†テイルズ短編夢†

□2月14日
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「…本当にそう思ってるの?」

「え?………う、ん?」

ベルベットが凄く真剣な、だけど何処か呆れた面持ちでため息を吐いた

「これは…少しだけだけど、アイゼンに同情するわね」

「これも一種の死神の呪いじゃな♪」

なになになに?あたしの知らないとこでどんな解釈がされてるわけ!?
ハヤテは不思議に思い、自分の気持ちに向き合ってみた

(アイゼンさんの事は……うん、好きだな。でも、それは…ロクロウ達と同じ………同じ?)

そこでふと気付く。アイゼンを思う気持ちと仲間を思う気持ちが同じなのかを
ハヤテの考えを見ていたかのようなタイミングでベルベットが声を掛けてきた

「ハヤテ…あんた、アイゼンが他の女から贈り物や抱き付いていたりしたらどう思うの?」

それは今のハヤテの気持ちを確信させるには十分な一言だった

「あたし……は…」

(アイゼンが…他の女から……)

微笑んでいるアイゼン

(嫌だ……)

女の手を取るアイゼン

(嫌だ…)

大事に抱き締めるアイゼン

(嫌だ!)

「あ」「お?」「あ!」

ベルベット、マギルゥ、エレノアは同時に声を上げた
その目の前にいるのはハヤテ。その顔は林檎の様に紅く染まっており手を口元に当てあからさまに動揺しているのは目に見え過ぎていた

「〜〜〜っ!////」

「……やっと気付いたのね」

「長かったのぉ」

(…ハヤテ、可愛い!///)

「え、と…あの、その!///」

「取り合えず、あんたはアイゼンの分のチョコレートを用意する。いいわね?」

「う、うん…///」

そう下を向き小さく頷いたハヤテをベルベットは優しい眼差しで見つめていた
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