BLUE




「BLUE」
〜I siging my blues 悲しみも涙も青く染まる I siging my blues 浮雲に話した愛を〜
夏ももう終わり。
あなたがいなくなってもう何年目の夏が終わったんだろう。
私の季節はずっとあの頃から止まったままだけど。
信号待ち、夏の夜の風は
もうすっかり、秋を感じさせるものだった。
なかなか変わらない信号に少しイラつきながらも、ふと視線をあげると
向こう側にはあなたがいた。
間違えるはずがない。
久しぶりだけど、久しぶりには感じられるはずもない。
私の視線に気づいてくれた彼はいつものあの笑顔で、
大好きだった、、うそ大好きなあの笑顔で、
「うそ!びっくりした!見たことあると思ったよ!やっぱりそうだ!
久しぶり!元気にしてた?!」
突然のことで、驚いた私は無愛想な返事しかできなかったけど
彼が通り過ぎても下を向いていないと
なぜか生ぬるい涙がこぼれそうだった。
こんな私があなたと愛し合ったあの時間を
誰に話しても信じてもらえないだろう
いつも笑顔で優しくて温かくて
私に愛を教えてくれたんだ。
だけど いつの間にかすれ違いどんどん遠くへ行ってしまうあなたを見ていると
あなたの成功を心から喜べなくなってしまつまていた 。そんな自分が嫌で
あの時引き止めてくれるって実は思ってた
けどそんなずるい考えを持つ女は捨てられたんだ。
元気にしてるのは知ってる
だってどこにいてもあなたの情報は入ってくるし、今まで一度も忘れられたことないから。
記憶が古くなればなるほど この記憶は、
あの時間は上書きされ 映画のように美しいものになっていった。
今あなたの隣にはどんな子がいるんだろう?いや、知りたくもないけどね。
家に帰るとべ
ッドに座るこの翼の生えた青い熊に
私の、私たちの昔話を聞かせた。
彼になんか似ても似つかない無愛想な顔をした熊なのに、なぜか今さっきみたような大好きな笑顔をこの熊がした気がした。
〜自ら離れたから I ma say good night

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