ジョジョ
□1章 ジョジョ
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朝、目が覚めると赤ちゃんでした
これだけ聞くと何かの冗談ではないかと思う
でもこれが現実だということは私が一番よく理解している
一言で言えば私は恐らく転生というものをしたのだろう
「名前がはいはいしたわー!ほら、あなたもよく見て!」
「ずっと見ているよ、あぁ、可愛いなぁ」
カーペットの上を四つん這いで前進すると、そんな声が上から降ってくる
このふたりをもっと喜ばせたくて、私は立ち上がろうとしたけど、まだ無理だったみたいでコテンと倒れてしまった
「まぁ、凄いわー!これならあと少しで立つこともできるんじゃない!?」
「そうだな!その時が楽しみだよ!」
私の両親が自分の事のように喜ぶ姿に自分自身嬉しくなる
でも、やはり前世で育ててくれた両親の顔がちらついてしまうのも事実だ
しかし、既にこの体にも慣れてきたようで、まぁこれから先なんとかなるだろうと私は持ち前の能天気な性格で片付けた
そういえば、何故私はこんな姿になってしまったのだろう・・・・ここだけは思い出しておかないと後々困ると思い、過去の記憶を遡ることにした
確か、私は昨日21歳の誕生日で親友と遊んでて・・・・
「名前ちゃん!お誕生日おめでとう」
いつもしっかりしている親友…………でも何故か名前を思い出す事ができない為、この子の名前を仮にAちゃんとしておこう
たしかこのAちゃんはいつも私の面倒をみてくれた
いつもドジをする私をいつもフォローしてくれる優しくて可愛い女の子
夜遅くまで、話してそろそろ帰ろうと言った時だった
少し狭い道だけど車の通りが少ない道路を私とAちゃんで歩いてた
いつも私がフラフラ歩き、車道に飛び出しそうになるのをAちゃんが歩道に寄せてくれるのというのが定石となっていた
でも、その時だけは珍しくAちゃんが転びそうになって、それを私が支えようとAちゃんを引き寄せた
私は慣れないことをしたものだからか、誤って自分が車道にでてしまった
そして運悪く後ろからきた蛇行運転の車に私は轢かれたんだ
一回死んでしまったのに私はこうしてい生きているということは喜ぶべきことだろう
「名前?眠いの?それじゃベットで寝ましょうね」
お母さんが優しく抱き上げて私をベビーベットまで運んでくれる
赤ちゃんって結構いいかもしれない…………
なんてことを思う私は底ぬけにバカなのかもしれない