ジョジョ
□6章 ジョジョ
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ジョジョ達が旅立ってから、一週間が過ぎた
私はいつも通りの生活を送っている
でもエリナのもとには毎日行くようにしている
「名前、今日も来てくれたのね!」
病院の仕事も終わり、いつも夜に訪ねている
ちょうど吸血鬼が活動的になるのも夜だから、丁度いい
流石にエリナが寝ている時までは守れないけど・・・・
「名前、今日面白いことがあったの」
エリナはこうやって、いつも他愛ない話をしてくれる、そしてジョジョの事には触れようとしない
多分、エリナはジョジョがディオを倒しに向かったと、わかっているのだろう
本当に強い子だ
「もう!名前聞いてるの?」
頬を膨らまして怒る姿はとても愛らしい
「聞いてなかった〜ごめん、ごめん!で、ワンちゃんがどうしたの?」
「犬の話なんてしてないわ・・・・・・名前、この頃疲れているんじゃない?私の事を心配してくれているのは分かるわ、でも私は貴女のことも心配なの」
エリナは私の頬に手をあててくれる
その手の上から自分の手を重ねる
「ありがとう・・エリナ・・じゃあ、今日はお言葉に甘えて、そろそろ帰るね
くれぐれも戸締まりには気を付けるんだよ」
私は立ちあがり、玄関に向かう
「名前の方こそ、帰るときに転ばないようにね」
じゃあ、また明日と言い、私は外にでる
あたりは真っ暗だが、私には波紋があるし、何かあっても対処はできる
「ヘッヘッへ〜おまえ名前だな!」
どうしよう・・会ってしまった
いつの間にか囲まれていたのか私の周りには生気のない人間が溢れかえっていた
「ディオ様がお待ちだぁーー!ついてきてもらおうかぁぁー!!」
私は戦闘体制に入った
手からすぐに、波紋がでるように呼吸を整える
私だって戦える
それに、ここで倒さなければエリナに標的がずれるかもしれない
それだけは阻止しなければならない
「なぜ、私を連れてくるように命令されたかは知らないけど、はいそうですかってついていくほど私は弱くないよ」
まず、正面のゾンビに突撃し波紋をながす
その瞬間、ゾンビは飛び散った
それが不快だと思う暇もないほどに、ゾンビが多方面から襲ってくる
それを両手でさばきながら、一体一体倒していく
それでもゾンビは沸いてでてくる
もう、なんでこんなに大量生産してるの
「ーーック」
不意に後ろから、打撃をくらってしまった
その痛みを耐え、後ろにいたゾンビを倒す
でも、正面から横からと攻撃をうけてしまった
「ーっ、・・・・倒れる訳には」
気合いで立っている状態だった私は、最後のとどめといわんばかりに頭に痛みが走った
ごめん、ジョジョ・・・・やっぱりダメだったみたい