ジョジョ

□7章 ジョジョ
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死んで舞い戻ってきたところは病室だったときは本当に驚いた
あれから病院生活が続き、その生活も板についてきた今日この頃


今は親友がリンゴを剥きながら、私が寝ていたときのことを話してくれている

なんでも、私が轢かれたその後、病院に緊急搬送されたらしい

外傷は後頭部の打撲だけだった為、手術とかはしなかったようだ

事故直後は2、3日で目が覚めるだろうと、医者は言っていたらしいが、あれよあれよと1週間、そして2ヶ月が経過してしまったという

そんなに寝てたのか
でもあっちだと25年もの歳月がたってたけど
・・・・でも、あれは夢だったのか?

なんだか終わってみれば、あっけなかったな
こうして無事なわけだし
あとは不思議な夢を見たって事くらいだ

急に頭痛がぶりかえしてしまい少し頭をおさえる

「ごめんね、長話しちゃって
ほら怪我人は寝てなさい」

はーいと言って、私はベットに横になる
こんな痛み、能力さえあればなくなるのに・・・・だがあれは夢の中の出来事だ

また寝たら夢の続きが見られるかな?
でも私はあっちでは死んでしまったから続きを見ることはできないか

「じゃあ、名前ちゃん、私は帰るよ」

「またね」

手をふり、白い天井を見つめる
まだ頭が痛いな・・・・
少し外の景色を見てリフレッシュしようと横を見た時だった

「あれ?なんで天女がいるの?」

そこにいたのは光輝く天女の姿だった
あれ?まだ私は夢の中なのかな?
頬をつねってみる

「痛い・・」

じゃあ、こっちが現実?でも何で天女が?
もしかして本当に幽霊とか見える体質になってしまったのか

天女が近づいてきて私に触れた瞬間、光を放った

「・・・・痛みがなくなった」

どうしよう・・・・あれって夢じゃなかったの?
じゃあ夢だとおもってたあれは、昔の世界にトリップをしたという感じなのか・・・・それか異世界に行ってしまったとか

バカな私の頭では答えなんて導き出せる訳がない
こんなとき、ジョジョがいれば・・・・
そのジョジョは、今どうしているんだろうか・・エリナと幸せな結婚生活を送っているのかな

いや、もし私の夢だったらジョジョとかも全ては妄想ということになる・・

「あー!わかんないよー!」

個室で一人言を大声て言う私は端から見たらおかしい人だろう

そういえば、波紋は使えるのかな

私はさっそく息をととのえて、波紋をねる
そして、自分の頭にあてる

「治っちゃった・・・・」

さっきまで少し傷があったのに、綺麗に治ってる

「本当に、トリップしてたのかもしれない」

ジョジョもジョースター卿もそして、ディオも全員実在した人なんだ

じゃあ、夢だったという線は薄れた

・・・・ここまで考えて私は違う意味で頭がいたくなった

「頭、使いすぎた・・・・少し寝よう」

そして、私はまた眠りについた
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