ジョジョ
□8章 ジョジョ
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本日は仕事がある日の為、パソコンとにらめっこしながら作業をこなす
ジョセフには家から極力出ないようにって伝えてあるから、大丈夫だろう
カタカタとキーボードを叩き、仕事に集中する
「おわったー!」
回転椅子の背もたれに身を預けて、伸びをする
「名字さん、退院してまだたってないのに、大丈夫?」
同期の女の子、山田さんが心配そうに声をかけてくれる
「ばっちり全快ですよ!」
ブイサインをしながら元気アピールをする
「フフ、その感じなら大丈夫そうね?・・・・あ!それはそうと!窓の外見た?!」
窓の外?何がいるのだろうと沢山ある窓を順々に見つめる
「え!見てないけど…………なになに?宇宙人とか?だったら写真撮りたいな」
「もう!名字さんは相変わらずね・・・・そんなんじゃないわよ!イケメンが立っているのよ〜誰か待ってるのかしら〜」
山田さんが乙女な顔をしながらうっとりと呟く
イケメンといえばジョジョもイケメンの部類だったと思う
その血を受け継ぐジョセフも面影を残しつつ顔は整っている
中身はおちゃらけているが…………
「イケメンか〜なら記念写真はいらないかな」
「もう!イケメンだからこそ、写真撮ってもらいたいわよ!」
熱く語っている山田さんを横目に私は席を立つ
「じゃ、そのイケメンさん見てみようかな〜・・・・どの窓から見えるの?」
「こっちよ、本当にイケメンなんだから」
山田さんが先導してくれる
ここは、確か四階だから窓から下を見ても、そこまで怖くないか
「ほら、あそこよ!」
私は窓をのぞきこみ、そのイケメンさんとやらを探す
すると、見慣れた茶髪の髪が見えた
そして、エメラルドグリーンの瞳・・引き締まった体に高身長
「ジョセフ!?」
「え?なに?!あのイケメンと知り合いなの?」
山田さんは興味津々といった感じに聞いてくる
ここは黙っておいた方が色々と無難だろう
「え?あーそんなかんじかな?・・じゃ、ちょっと行ってくるねー!」
「明日、イケメンとの関係をもっと詳しく教えてねー!」
「うん!わかったー!!」
私は後ろにいる山田さんに返事をしてオフィスをでる
廊下にでて、ロッカーにむかい荷物を取り出して外にでる
オフィスビルの玄関を出たあたりにジョセフが立っていた
「はぁ、はぁっ・・・・ど、どうして、ジョセフが・・いるの?」
私は息を整えつつジョセフに問いかける
「お!やっと来たか!・・まぁ、それを話すと結構長くなっから、家着いてからでもいいか?」
「ん、いいよ、・・・・あ、でもちょっと息整えてからでも・・いい?」