Original stories
□第1章 手紙
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「お疲れ様でした」
淡々と、しかしお辞儀はしっかりとしてアルバイト先のスーパーをあとにした。その声に振り返る人も挨拶を返す人もいなかった。
冬が近づいているせいか、日がだいぶ短くなった。18時を少し過ぎたころだったが空は青さをどこにも残しておらず、漆黒へと落ちようとしていた。
今年は少し寒い冬のようだ、と天気予報で言っていた。そろそろマフラーを出さなくては、と首元を冷やしながら私は帰路についた。
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