頂き物*小説
□両片想い
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各地を旅するいつものロケット団トリオはカントー地方に戻る事になる。
その目的は。
「俺達の代の訓練生が卒業してから何周年かの記念だからバイパー教官がお祝いをしたいって。」
「バイパー教官。卒業後も訓練生を気にかけてくれいるからニャ。
それにしても凄いニャ。」
「何が?」
「つまりニャー達もそんだけ一緒に居るって事だニャ。」
「…………………………そう言えばそうね。」
「長い付き合いって言えるな。」
お互いの顔を見る。
訓練所と言う言葉のせいか出会った時を思い出す。
((あの時はこんなに一緒に居るなんて思わなかったな。
しかも相手を好きになるなんて。))
まだ伝えてない想い。
なのに相手に伝わった気がして顔を赤くして目を反らす。
『//////////////////////////////』
「ニャー達もやらニャいか?」
気づかないのか?あえて触れないのか?
ニャースの言葉に二人とも落ち着きを取り戻し普段通りの会話をする。
「やるって何を?」
「もちろん。記念パーティだニャ。
ニャー達が長くチームを組んでいるからそのお祝いだニャ。」
「おお。それはいいなぁ♪」
「ムサシ。やろうニャ。」
「まあ、構わないけど。
いつやるの?」
「カントーに帰った時はどうだ?
そしたら本部に預けているポケモン達と祝えるし。」
「グッドアイディアだニャ。」
「なら、一月以上先ね。」
「手配は色々としておくから。」
「楽しみだニャ。」
「そうね。」
「そうだな。」
三人とも素直に喜びを感じる。