main

□僕の救世主
1ページ/2ページ

※ymd side





「本日の撮影は以上です。ありがとうございました。」




スタッフの声で、みんな解散する。




俺はドラマの撮影で、メンバーとは別行動をしていた。




本来なら、今日はJUMPのレギュラー番組の撮影だったのだが、ドラマの撮影があるため、少し遅れて行くことになっていた。




「さ、山田。急ぐぞ。」



マネージャーと共に車に乗り込み、急いでメンバーの元へ走った。




そこへ一本の電話が鳴った。




画面には 有岡大貴 の文字。




知念かなって一瞬期待したのになー。




「もしもし?」



電話に出ると、少し焦っているような大ちゃんの声がした。




『山田、知念が、』




知念、という単語に体が無意識に反応した。




「知念が、なに?」




少し間を置いてから大ちゃんは話し出した。




『知念が急に泣き出して大変なんだよ。撮影もできなくて、切羽詰まってる状況。とりあえず早く来て、』




それだけ言って、電話は切れた。




いつものあれ≠ゥ。




知念はたまにこうなるときがある。




いつもニコニコの知念からは想像もつかないくらい泣き出して、言う事聞かなくなって。




多分、毎日笑顔で居すぎて、本当の自分がわからなくなるんだと思う。




最近はあまりなかったから安心してたんだけど、このタイミングか。




「マネージャー、ちょっと急いでもらっていいっすか。」




マネージャーに速度をあげてもらい、急いで知念の元へ向かった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ