銀魂 ―短編集―
□浮気者
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――それは私が昼の散歩してる時の出来事からこの事が始まってしまった……
「あ、銀ちゃんだ♪でもなんでだろ?今日仕事とは言ってなかったし。
聞いてみる…か……」
私は銀ちゃんに近づいて行こうとしたがそれと共に近づこうとしてた足が止まった。
銀ちゃんが他の私より綺麗な女性と腕をくんで歩いていたからだ。
……なんだろ、この気持ち。
「あれ?なんで涙がでるんだろ?
あはは…可笑しいな……っ」
気がつけば走っていた。
……姿を変えてまで。
顔を見られたくなかった。
だから人目のつかない路地裏の暗闇に逃げ込んだ。
いや、逃げたしたかったって言ったら良いのかな?
もうこれで何回目なんだろ。
銀ちゃんの浮気って………
「もうしないって…あれほど言ってたのに………
銀ちゃんの…
嘘つき……」
何回自分の中の獣の鎖を自ら破らせようとしたんだろ……
でも、もう嫌だ。
我慢できない……
だから、もうこれで終わり……
今日で貴方との信頼の証にあげた鈴を破壊します…。
契約みたいなのは自分からできるもので、その解除の仕方も自分自身の意志があればいつだってできる物。
―――ヴイィンン……
暗かったのが赤い光に少しだけひかりその光はやがて消えていった。
―――パリィン……
これで契約みたいなのは解除した。
つまり、もう自由と言うことだ。
とりあえず最後くらいこの白い九尾の姿で行こうかな……
人に見られたところでもうこの街には帰ってくることも無いんだから……
「やっぱり万事屋を最後に見れてよかった……。
荷物まとめなくっちゃ。」