紅い満月に悪魔が牙をむく

□第3話
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銀時「っつう訳でイアも今日から万事屋の仲間だ。」


神楽「私は神楽ネ。
宜しくネ、イアっち。
神楽ちゃんで良いから。」


新八「イアさん、僕は志村新八です。」


イア「よ、宜しく。神楽ちゃん…新八くん。」


神楽「イアっち宜しくネ。」


イア「…宜しくね?神楽ちゃん。」


イア「銀さん私も何か…手伝わせて貰えないでしょうか。やはり…ここに居させていただくのなら、家事や洗濯…私に出来ることなら…手伝わせて下さい…。」


銀時「なら、銀さんが色々教えてやるからさ、ほら。」


俺はイアの手を取り部屋を案内しようとした。


イア「わわ…;銀さん…私、ちゃんと着いていけ……っ…?」


私は何かに躓いてうっかり手を離してしまい衝撃を覚悟した。


イア「……?」


だけど、その衝撃はこなくって目を開けたら銀さんが受け止めてくれていた。


銀時「あっぶね。イアわりぃ大丈夫だったか?」


イア「ご、ごめんなさい…。大丈夫です。」


神楽「銀ちゃん気をつけるヨロシ。
イアっちが怪我しちゃうヨ。」


新八「そういえばイアさん手当てしてた時も思ったんですけど、神楽ちゃんと一緒で肌が白いんですね。」


銀時「ほんとだ。肌が白いな。」


イア「私…暑いところとか日が苦手で…。それでほぼ毎日…日傘を持ち歩いてるの。」


神楽「私と一緒ネ!私も日が苦手で日傘毎日持ち歩いてるんだ。」


イア「そうなんだ!だから、神楽ちゃんも肌が白いんですね。」


新八「神楽ちゃんはね戦闘民族の夜兎族の娘なんですよ?」


ドクン…

夜兎…族って…一度見たことあるけど神楽ちゃんは違う…よね?

なんか…あの、団長って言う人に…似てる…。


神楽「イア?大丈夫アルか?
震えてるヨ…。」


イア「っ…!だ、大丈夫!ごめんね。
ちょっと、思い出しちゃっただけ…なんだ…。」


神楽「嫌なことだったらごめんネ。」


イア「ううん。神楽ちゃんが謝らなくって良いんだよ?気にしないで。」


新八「あ、神楽ちゃん定春紹介しないと!」


神楽「そうだったアル!定春ー?」


イア「で、でかい犬だね。神楽ちゃんがこの子を飼っているの?」


神楽「そうネ!定春って言うアル。」


イア「凄いね神楽ちゃん!こんなに大きな子を……定春…宜しくね?」


銀時「あ!イア!定春に、噛ま…れ…。」


定春「キャイン…;」


銀時「な、定春が…怯えてる?…なんでだ?」



やっぱり、獣とかには私が…吸血鬼って事が分かるのかな……いや、たぶんそれは分かってなくても、血の匂いで分かるのかな……。


イア「私って何故か動物に嫌われてるのよね。たぶん定春もだと思うんです。

……まぁ、本当の事なんだけどね(ボソッ」


神楽「そのうち定春もなれるアル。」


イア「うん。」


銀時「……」


俺は少しイアの事が気になった。










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