紅い満月に悪魔が牙をむく
□第4話
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銀時「神楽ー、新八ーそろそろ行くぞー?」
神楽「イアっち一緒に行かないアルか?」
イア「うん。私は…行けない…。」
銀時「何かあったらババアの所に行くんだぞ?」
イア「分かった。」
新八「イアさん夕方くらいには帰りますから心配しないでくださいね?」
イア「はい。」
俺はイアの頭に手をのせた。
銀時「ちゃっちゃと終わらせて帰ってくっから、な?」
イア「うん。//」
銀時「それじゃ、行ってくるわ。」
イア「行ってらっしゃい。頑張ってね!」
神楽「おうネ!」
新八「行ってきます!」
すると、銀さんだけ私の所まで来て耳元で小さく言った。
銀時「ケーキ作っといてくれるか?」
イア「はい!//」
神楽「銀ちゃん何してるアルか?
早く行くアルよ!」
銀時「へいへい。」
イア「……行っちゃった。」
さて、洗濯とか終わらせて銀さん達が帰ってくるまでに晩ご飯作っとかないと…。
イア「ケーキ何が良いのかな?」
定春…昼寝してるのかな?
触ってみたい…。けど…止めておこ。
昼寝の邪魔になったら可哀想だし。
イア「さてと、やりますか。」
……今、こうしてるだけでも…役に立ててるのかな。
青空を見上げてはそんなことを思ってる。
前までは、あの人達に出逢うまでは…
こんな気持ちなんてなかった……。
朝、昼は寝て夜に外に散歩なんかに出て……たまに朝窓を開けると…青空と眩しい太陽が見えた。
外に出てみたいって感情はあったけどやっぱり出たくないっていう感情にいつも負けていた。
皆…今頃なんだかんだ言ってお仕事頑張ってやってんだろうな……。
イア「そろそろご飯作ろっかな。」
…あ、ケーキも作らなくちゃね。
イア「このくらいで味良いのかな?」
あんまり人にケーキなんか作ったことなかったし、独りの時はおやつみたいな感じで自分でマカロン作って食べていたから正直美味しいのか自信がない。
イア「今度…マカロン作ってあげよっかな…。」
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