紅い満月に悪魔が牙をむく

□第0話
1ページ/3ページ


─コツ…コツ…


…ジャラ



レミリア「……」



ああ、人の血の匂いがする。


飲みたい…飲みたい……



─ギィィ



??「次俺にもやらせろよ!」





獲物がちょうど来てくれた…。








レミリア「ふふ…吸血鬼の鳥籠にようこそ。(ニッ」




ブシャャァァァ──




??「「「ああぁあぁぁ!!」」」



バタッ…ドカッ……



レミリア「美味しくない……つまらない…。
ねぇ、私を楽しませてよ。」









──私を捕まえて実験して
ずっと閉じ込めてるんだから……








其なりの楽しいことを私にもさせて?──








イア「どうせ殺るのならもっと強い奴と殺りたい。」




ここは詰まらない…
鳥籠は狭い…


ただ退屈な時間を過ごしてるだけ…。




もう、私を楽しませてくれそうなおもちゃはない。


別のところに行きたい…。










ギィィ─



神威「やあ、君かい?凄く強いって。」


レミリア「強い…か。そういう貴方は?」


神威「ん?俺は強いさ。」


レミリア「……ちゃんと楽しませてくれる?
もう、詰まらないおもちゃは壊しちゃった。」


神威「へー。なら、君がそうなんだね。」


「おいおい、団長。早くしねぇと上からまた愚痴が来るぞ?」


神威「いいだろ?そんな事は。」


レミリア「……」


神威「俺は好物は最後にとっておくタイプなんだ。」


レミリア「なら、私が強かったら最後にとって食べる?」


神威「そうだね。その前に殺らない?
退屈してたんでしょ?(ニッ」


レミリア「…殺りたい。楽しませてよ?」



─ドオォォォン!!



レミリア「……紅槍『香月闇槍』」


─ザシュ!


ポタ…ポタ


神威「強いことは確かだ。うん。こんなところにいるのは勿体無いくらいだよ。」


レミリア「そうね。」


神威「ここから出させてあげるよ。」


レミリア「……。」


神威「ね。(ニッ」


レミリア「嘘の目…ではなく、その目は本当みたいね。」


神威「だから、言ってるだろ?それで、出るの出ない?」


レミリア「…出る。」


神威「分かった。阿伏兎後片付けとか、宜しくネー。」



「あ、おい!団長!」




……スタスタ



レミリア「…部下置いてきて良かったの?」


神威「いいの。ここには強い奴は君しか居ないし。一人でも大丈夫っしょ!」


レミリア「そう…。」


神威「君って天人…では、無いな。」


レミリア「…私は吸血鬼。貴方は?」


神威「ん?俺は夜兎。」


レミリア「夜兎…?」


神威「宇宙最強戦闘種族、それが夜兎族。」


レミリア「私は、レミリア。貴方の名前は?」


レミリア「俺は神威。」


神威「神威さん…宜しく。」


レミリア「こちらこそ。」













ジャラ…ジャラ…


神威「その足の奴外せないのかい?」


レミリア「…外せないのではなく、無理に外そうとしたら電流が走るんです。」


神威「へぇー。鍵穴があるってことは…。」


レミリア「そ、誰かがこの鍵を持ってる。」


神威「なら、鍵を取りに行く?歩きづらいでしょ。」


レミリア「はい。」


















.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ