ファイ・ブレイン 神のパズル

□4.眠り姫
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ガララ…


─研究室─





「よっ…と。」


カチャッ…




「んで、イアを研究ってどういうことだよ。」


「そうよ。」




カタカタ…


「これを見て。」




キュービックは二人にパソコンの画面を見せた。



「なんだよ、これ。」


「これは、オルペウスの腕輪がパズルをさせないよう拒否反応を引き起こしてるんだよ。」


「キューちゃん、なんで…?」



「さー、それは僕にもわからないんだ…もしかしたらあの日のパズルの後に何かあったとしか…。」


「イアが解いたパズルの後にか?」


「うん。」





















──






─イアの記憶の中─




私は毎日一人で草原に来てはパズルをしてた。

小さい頃に両親をなくして一人で…人に心を開こうとはしなかった。




そんなある日…

私が毎日行ってる草原に一人白いマリモみたいな髪型をした私と同じくらいの年の男の子が座ってたの。





初めはあまり話さなかったけど…
その子…とても楽しそうなパズルを作ってたから、話したくて…でも、勇気でなくって…。




次の日にまたあの子は来ていて初めて話すことができた。

そこから、お互いルーク君がパズルを作って私がそれを解いていった。





─草原─


『あ、ルーク君! 先に来てたんだね♪』


「イア!そうなんだ。」


『今度はどんなパズル作ってるの?』


「今度はね、組み木パズルを作ってるんだ。」


『わー♪ 凄いね!ルーク君。』


「ありがとう! そうだ、完成したらイアにあげる!」


『本当!?ありがとう♪』


「だから、大事に持ってて! それ見て僕を思い出してよ!」


『うん! 大事にする♪ずっと…大切に持ってる。』


「ありがとう。イア!」



ポフッ…


ルーク君が私に抱きついてきた。




『ふふ…どうしたの?』


「あのね…イア、実は僕…イアの事が…」


『…私の事が?』


「す…好きなんだ!//」


『……!?//』


「…イアは僕の事…嫌い?」


『…うんん。嫌いじゃない。好きだよ♪』


「良かった!嫌いって言われたらどうしようかと思ったからさ。」


『嫌いになんかならないよ。
大丈夫…。』



優しく背中を撫でた。

まるで小さな小動物を撫でるかのような感じで。



「イア!そしたらさ、将来イアと結婚したい!」


『ふふふ…ルーク君気が早いよ♪
それに、私じゃないもっといい人に逢えるかもよ?』


「イア!約束!」


ルーク君が小指を私に差し出した。



『…指切り? 良いよ。』



『「指切りげんまん、嘘ついたらハリセンボンのーばす 指切った♪」』



「絶対だよ!」


『もー// 気が早いっての♪』





「はははっ!」


『ふふふっ♪』


『…ルーク君、笑顔とっても可愛い。』


「イアだって、可愛いさ。」



『ありがとう、ルーク君。』












…ルーク君逢いたいよ…。

いまどこにいるの?



また話したいな…。




あの頃みたいに…2人…うんん、3人でさ。

そのもう1人は…カイト君。



彼も私と一緒で小さい頃に両親をなくした男の子。






ルーク君と楽しく遊んでてそこの輪に自分も入りたかったけど、彼も私と一緒で人に心を開こうとはしなかった。


だから、最初は少しずつ接していってそれからだんだん仲が良くなっていって3人でパズルで遊ぶ事が多くなっていったの。








3人でパズルやりたいな…。


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