小説

□半分
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さやかちゃんに告白をしたことで私たちはめでたいことに付き合うことになった。

でも…楽しい事ばかりではない、キャプテンでNMBのセンター、エースのさやかちゃんは影で苦労していた。


総選挙では、ランクインするメンバーが少なかったり
いきなりのこれからを担って行く後輩の卒業発表それもさやかちゃんに相談なしで…
ツアーをやっていてイマイチ盛り上がらない時がある単独コンサート
それは、48グループの中でも一番色々あったグループの知名度の差が出ているのかもしれない…

その度にさやかちゃんは影で、泣いていた。
その姿を、見る度に胸が痛む。


楽屋にさやかちゃんがいないのに気付いて探しに行った…。
今日も誰もいない所で泣いているさやかちゃんを見つけた。

小柄な体にあんなにも大きな物を背をっている…どうしたらええんやろうか。


そうしてると、

『ん?…ゆいはん?』

「さやかちゃんここにおったんやな。」

さやかちゃんが涙を吹きながら振り向いた。

「どうしたん?」

私が聞くとさやかちゃんは話し始めた。

『今日、また卒業発表があったんやて…』

「みたいやな…」

今日は私たちが出ていない公演で後輩が卒業発表したらしい。さやかちゃんには相談がなかったらしい…それにショックが隠せずにいるさやかちゃん。

『私がキャプテンでほんまにええんやろうか…ツアーも盛り上がらんかったし。山田とかゆいはんの方がええんとちゃうやろうか。』

いつになく弱気なさやかちゃん…絶対他のメンバーにはこんな弱音吐かないしそんな所も見せない。

「いつになく弱気やな、何言うてんねん。さやかちゃんが今まで引っ張ってきたからここまでこれてるんやで?」

「他のメンバーだって私だって何回さやかちゃんに救われたか…いくらキャプテンでも…どうにも出来んことやってあるんやで?」

そういってさやかちゃんを抱きしめた…ほんとに小さくて薄い…辛いんやろうな、精神的にも身体的にも。

『ゆいはん…ぅうう』

「あんま背負い込み過ぎたらあかんで?…」

声を押し殺して泣いているさやかちゃん…

「我慢せんでええ。私の前では思いっ切り甘えたらええで?」

『ありがとう…ヒック…ゆいはん…ほんと…好き…大好き…』

私の中で泣いているさやかちゃんが愛おしくて…
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