たんぺん

□大切だから
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『ってかなんで龍之介が頼まれたの?爆発なら檸檬の人がいるじゃん』

「今日梶井は別件で地下鉄を爆発させている」

『…』

「梶井も爆発を間近で見たいと騒いではいた。」
『ふーん…』


「だがこれは珍しい首領直々の命令だからな。俺らも従わざるを得ねぇ。…そういえば聞きたい事があった。なぁ、桜香と芥川ってどんな関係なんだ?」



…突然話題が切り変わったね。まあいいけど。

『…ただの幼なじm「どんな関係なんだ?」だぁかぁらぁ!ただの幼馴染みって言ってんでしょ!?』

「他にもあるだろ?」

『しつこいと嫌われるよ………………



どうしても?』


「いいから早く教えろよ」


私は観念して話すことにした。

『………私と龍之介は、小さい頃から一緒にいて、気付いたら………




好きになってた』

ちらっと中也を見れば特に驚いた様子はない。

「幼馴染みって恋愛感情に発展しにくいって言うけどな」

『あれ、普通の反応。面白くないなぁ』

まあ、中也の言う通りで。

なんだか分からないもやもやっとしたものが恋愛感情だと気付くまでは時間がかかった。
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