たんぺん

□大切だから
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そうだったなぁ〜なんて考えていたら、中也が恐ろしいことを口にした。

「俺は手前が好きだ」






はい?

『今なんか言った?中也に似た声の幻聴がしたんだけど』

「はぁ…あと一回しか言わねぇからちゃんと聞いとけ。

俺は手前が好きだ」


そっぽを向いている中也の耳は真っ赤だ。珍しく照れている。

それより。改めまして…


は……

『ええええええええええぇぇぇぇぇ!!!???』

は?え…こいつ、『ええぇぇ!?』

「五月蝿い」
頭をはたかれた。地味に痛い。

え!?こいつ私に龍之介という彼氏がいることを知った上で告白って…


『これ聞いたらいくら龍之介でもキレるよ』

「所詮元相棒の部下だろ。幾ら表社会で恐れられているとしてもマフィアじゃ俺の方が強ぇよ。

何なら権力振りかざして手前を芥川から奪い取ってやろうか?」

俺なら可能だぜ?と云わんばかりの表情だった。


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